ホームの京都は8勝3分5敗の勝点27で、現在3位。前節は町田と対戦して、2-1で勝利した。前半に先制点を奪われたが、後半に右サイドからのクロスを平賀 大空が頭で決めて同点に追いつくと、終了間際にカウンターから最後は福田 心之助が強烈なミドルシュートを叩き込んで逆転。連敗を『2』で止めて、上位に踏みとどまった。
試合後、福田 心之助は「あの時間帯でボックス内に入っていけることが今季のサンガの強さです。後半の得点が多いのは、走力ではどのチームにも負けないと思っていることの成果ですし、自信を持ってやれました」と胸を張った。
アウェイの名古屋は4勝3分8敗の勝点15で、現在17位。岡山と対戦した前節は両チームの守備が光る試合となり、何度もシュートチャンスを作り出したが、スコアレスドローに終わっている。
試合後、長谷川 健太監督は「後半はメンバー交代で攻撃はだいぶ活性化したと思います」とした上で、「(チャンスを)決め切るかどうかでチームが上向いていくことにつながるので、攻撃陣の奮起というか、一発目覚めのゴールを期待していきたいと思います」と話している。
両チームの昨季の対戦は京都の1勝1分。5月のJ1第16節は1-1の引き分け。8月の第25節は名古屋が前半で2点を先取するも、後半にラファエル エリアス、原 大智、マルコ トゥーリオの3トップ全員がゴールを決めた京都が勝利している。
その前回対戦で活躍した強力3トップは京都の長所となっているが、ラファエル エリアスは3月末から続く連戦でほぼフル稼働してきたこともあり、前節は欠場。原 大智は町田戦の前半で違和感を訴えて途中交代し、マルコ トゥーリオも5試合続けてメンバー外という状況だ。
主軸の不在はチームに影響を及ぼしそうだが、この連戦が始まってからの4試合で7得点と得点力は健在だ。約10年ぶりに欧州から古巣へ帰ってきた奥川 雅也がここまで4得点とスコアラーとしての能力も発揮していることが1つ。さらに第13節・G大阪戦では米本 拓司、前々節・C大阪戦では松田 天馬、そして町田戦では平賀 大空と福田 心之助が、いずれも今季初得点を決めている。試合間隔が短い連戦でさまざまな選手に出場機会が訪れている中、日替わりヒーローのように活躍する選手が出てきていることは好材料だ。
名古屋も連戦の中で3バックの中央を務める三國 ケネディエブスやダブルボランチの稲垣 祥と椎橋 慧也、ウイングバックやトップ下に入る和泉 竜司、前線のマテウス カストロと永井 謙佑といった6人は先発で起用し続け、それ以外の選手を入れ替えながら戦っている。前節は中2日というスケジュールで、勝利した前々節・清水戦と同じ先発メンバーで挑んだが勝利ならず。今節は京都よりも試合間隔が1日多い中で、どのような選手起用となるのか。降格圏が“真下”にある状況からの浮上を目指して、アウェイへ乗り込む一戦となる。
注目選手は米本 拓司。昨夏に名古屋から京都へ移籍した34歳のベテランは、前節でJリーグ通算400試合出場を達成した。初めて挑む古巣・名古屋戦を前に「僕の人生にとって(名古屋は)なくてはならないクラブでした。『ここ(京都)でもまだやれているんだぞ』というのを見せられれば」と心境を語っている。
試合は14時キックオフ。ホームの京都はもちろん、名古屋からも比較的近いアウェイということで、多くの人が訪れそうだ。そうしたサポーターの後押しも受けて、連戦最後の試合を勝利で飾るのは果たしてどちらか。
[ 文:雨堤 俊祐 ]

