前半戦最後のホームゲームとなる横浜FCは、5月6日から始まった公式戦6連戦がこの試合でようやく終了する。その初戦となった第15節・東京V戦に敗れ、今季初の3連敗を喫したが、メンバーのてこ入れもしながら徐々にチーム状況は上向きに。そして中2日で迎えた前節・湘南戦は悪天候の中、1-0で辛勝。2011年を最後に勝利がなかった鬼門・レモンガススタジアムでつかんだ今季リーグ戦アウェイ初勝利は、チームに大きな自信をもたらした。
さらに、湘南戦から中3日、先発を総入れ替えしたルヴァンカップ3回戦では、第5節に0-2で完敗した町田相手にPK戦の末勝利。昨年7月に負った大ケガからの実戦復帰となった岩武 克弥、2026シーズンからの加入が内定しているJFA・Jリーグ特別指定選手の細井 響など、リーグ戦で出場機会のなかったフレッシュな選手がスタートからピッチに立って奮闘を見せる。12分に先制を許した中で、84分に小川 慶治朗のゴールで同点に追いつく。延長戦でも決着がつかず、迎えたPK戦で3-1とし、プレーオフラウンドへの切符を手にした。
大卒1年目のドリブラー・遠藤 貴成やボランチ・熊倉 弘貴なども存在感を発揮し、ポジション争いはさらに加熱する予感。チーム全員の士気が上がる中、総力戦で柏に挑む。
一方の柏は前節、町田に0-3の完敗。3月8日に行われた第5節・鹿島戦以来約2カ月ぶりに黒星を喫した。5月14日に行われた第14節・横浜FM戦から中2日の連戦で選手の疲労が癒えない中、試合当日は雨と風に見舞われ、ピッチには大きな水たまりも発生。パスサッカーを志向する柏にとっては過酷なコンディションの中、前半の3失点でほぼ勝負が決まり、精神的にも肉体的にも響く結果となった。
そこから週中に行われたルヴァンカップ3回戦・山口戦(2○0)を経て迎えるのが横浜FC戦。町田と同じく[3-4-2-1]のフォーメーションを採用し、空中戦や球際の強さに自信を持つチームが相手。町田戦での課題や反省を生かしやすい点はポジティブな要素である。
構図としては横浜FCのロングボールvs柏のポゼッションとなるが、勝負の1つのカギとなるのが中盤での攻防。
柏のパスワークの循環役を務める山田 雄士と熊坂 光希に対して、横浜FCとしてはダブルボランチをしっかり当て、そこでボールを奪い切ることがリーグ戦今季初の連勝への近道となる。
異なるスタイルがぶつかり合うこの一戦を制するのは、どちらのチームか。
[ 文:青木 ひかる ]
