広島は波のある前半戦だったが、現在は5連勝中。1試合消化が少ない状況で、首位・鹿島と2位・柏を追う3位につけている。FUJIFILM SUPER CUP・神戸戦で勝利を飾って、今シーズンを幸先よくスタート。昨年9月にスタートしたAFCチャンピオンズリーグ2も順調に勝ち上がっていったが、主要選手がケガで離脱していく中で、準々決勝で敗退と、つまずきが生じた。
リーグ戦では、第10節・岡山戦から4連敗。得点力不足に陥る中で、間隙を突かれて失点を喫する試合が続いたが、その後の第14節・福岡戦から潮目が変わる。その試合は加藤 陸次樹が先制点を挙げ、終盤にPKを与えて同点に追いつかれるも、反発力を見せて後半アディショナルタイムに勝ち越した。第15節・湘南戦からの2試合は抜群の安定感を誇る守備陣に支えられながら、ともに1-0で勝利。複数得点を挙げられず、試合内容も決して良いものではなかったが、続く前々節・東京V戦は終盤に先制を許す厳しい展開から逆転する勝負強さを発揮し、2-1で勝星をつかんだ。
そして、前節・FC東京戦は3-0の快勝を収め、ミヒャエル スキッベ監督は「最近は内容で相手を圧倒することができていなかった中で、今日はしっかり内容で圧倒することができて非常にうれしく思っています」と語った。
6連勝を目指す今節は、好パフォーマンスを期待できるチーム状態にある。
一方、今季から長谷部 茂利監督が就任して新たなスタートを切った川崎F。AFCチャンピオンズリーグエリートを勝ち進んでいき、サウジアラビアでのファイナルズ(準々決勝以降)で決勝まで進出。しかし、アル・アハリ・サウジ(サウジアラビア)に0-2で敗れ、アジア制覇とはならず。試合後、長谷部 茂利監督は「(準々決勝、準決勝は)自分たちがやるべきことをやって、戦略、戦術がうまくいくと立証できました。ただ、今日のゲームでうまくいかなかった。それもうまくいくように、もう少し自分たちができることを増やして、戦い方も増やして、今日のようなゲームでも勝ちに持っていく力を養いたい。そのように考えます。できることを多くしたいと考えます」とコメントを残していた。
リーグ戦ここ2試合を振り返ると、第13節・浦和戦は2-1で迎えた最終盤に失点を喫して引き分けたが、前節・G大阪戦は逆に終盤に追いついてドローに持ち込んだ。1試合消化の少ない中で鹿島と並んでリーグ最多の得点数をマークしており、先発11人だけでなくチーム全体で多彩な攻撃を仕掛けられるチームになっている。
今節はリーグ最少失点の広島と、リーグ最多得点の川崎Fの対戦。どうやって川崎Fがゴールをこじ開けていくかが最大の見どころになるが、G大阪戦後に長谷部 茂利監督は「ここ最近、2失点していることが多いので、どうにかしないといけないと思っています」とコメントしている。したたかな広島に対して、川崎Fがスキを見せずに戦っていけるかも勝敗を左右する大事なポイントに違いない。
[ 文:寺田 弘幸 ]
