終了間際にナッシム ベン カリファが強烈なシュートを突き刺して手にした7試合ぶりの勝利が、チームの雰囲気を大きく変えた。ミヒャエル スキッベ監督は川崎F戦に向けて準備をするチームに自信を持ち、「本当に前節の勝利をうれしく思います。選手はみんな良い状態になっていると思いますし、今週の練習ではクロスを入れてボックス内を支配していくような攻撃が見られている。これから波に乗っていけると思います」と話している。エネルギッシュに攻守を展開していく広島を見ることができそうだ。
浦和戦で加入後初得点を挙げた加藤 陸次樹に今節も期待は高まる。塩谷 司も「自分たちが求めていた選手だなとあらためて思いました。ああいうのを決め切れるストライカーがいてくれると後ろの選手としてもありがたい」と絶賛した加藤は、今節も意欲満々。「どんな形でも勝つことが大事。自分自身も結果を出していきたい」と話してEスタのピッチに立っていく。
ひざのケガが治って約3カ月ぶりに戻ってきた満田 誠は今節、さらに好プレーを見せてくれるに間違いない。「浦和戦はボールタッチのフィーリングはまだまだでしたけど、今週の練習をやっていく中でだいぶフィーリングも良くなっている。もっと良いパフォーマンスができると思います」と話している。
川崎Fは前節・神戸戦を0-1で落として2連敗を喫しているが、決してヘッドダウンしていない。鬼木 達監督は「優勝争いから後退した事実はあると思います。ただ、リーグは続きますし、そこはあきらめるという意味ではなく、現実を受け止めながら、一戦一戦しっかり戦っていきたいですし、当然あきらめるつもりはないです。自分たちからそういう形になることはこれからもないと思います」とコメントしている。
今週来日してチームに合流しているバフェティンビ ゴミスはまだ出場が難しそうだが、実力あるアタッカーが存在していることは間違いない。宮代 大聖、山田 新、瀬川 祐輔、そして小林 悠。彼らが力を存分に発揮していくことで、巻き返していけるはずだ。
広島に新加入したマルコス ジュニオールは出場する可能性も十分。横浜FMで力を存分に示してきたブラジル国籍アタッカーは、広島のシャツに着替えてもハイレベルなクオリティーを示しており、加藤は「マルコスはうまいです。これから夏に加入した僕たちがどういう化学反応を起こせるかが大事になると思うので、お互いの良さを出し合っていければなと思います」と話している。
[ 文:寺田 弘幸 ]