長丁場のリーグ戦もこの試合が折り返し地点。Jリーグを代表する名門は互いに勝利を必要としている。
直近のリーグ戦3試合は1分2敗と勝利がないG大阪だが、前節・川崎F戦では先手をとられながらも、宇佐美 貴史が1得点1アシストの活躍。終盤に追いつかれて今季初の逆転勝利は逃したものの、一定の手ごたえをつかんだ一戦となった。
「全試合勝ちたい気持ちはあるが、しっかりと最後まで戦い続けることができたところはポジティブだった」とダニエル ポヤトス監督は前向きだった。
公式戦3連戦を終え、鹿島戦までは中5日のインターバル。その中でダニエル ポヤトス監督は、手薄な“ボランチ問題”の最適解を求めて頭を悩ませることになりそうだ。
川崎F戦でイエローカードを受けた鈴木 徳真が、累積警告のため今節は出場停止。負傷から復帰後、まだパフォーマンスが上がり切っていないネタ ラヴィの相棒探しが課題となるが、選択肢は限られている。第13節・京都戦からの3連勝中に本職でないボランチを務め、好プレーを見せた満田 誠がファーストチョイスになるだろう。その満田 誠を2列目で起用するならば、倉田 秋も選択肢に浮上しそうだ。
ただ、いずれの選手を起用しても懸念されるのは、守備力だ。川崎F戦の2失点によって現在リーグワーストタイとなる26失点を喫しているチームに、昨季の堅守(リーグで2番目に少ない失点数)は見る影もない。
相対する鹿島はここまでリーグ最多タイの28得点。10得点を挙げてJ1得点ランキングトップを走るレオ セアラや5得点の鈴木 優磨らに得点力を発揮させないことがポイントとなる。
攻撃に関しては「恐れずに勇気を持ってボールを動かすことができれば、自分たちの時間は作れる」と宇佐美 貴史は川崎F戦後に語っている。3連勝時はブロックを引いて鋭いカウンターで得点を重ねたが、守り切る手堅さを持ち合わせていないいま、ホームで攻撃的に鹿島を迎え撃ちたい。
対する鹿島は前節、最下位の横浜FMに敗れ、16年ぶりとなる8連勝を逃した。2位につける柏との勝点差は『3』。得失点差の関係で今節に敗れたとしても首位陥落の可能性は低そうだが、アウェイの地で勝利を収めて差を維持、もしくは広げたい。その上で、G大阪に対する相性の良さは追い風になるだろう。2021シーズン以降の公式戦では11試合を戦って8勝2分1敗と圧倒的な戦績を誇っている。
横浜FM戦後、鬼木 達監督は「守備でももう1回、チーム全員でというか、切り替えの部分や、前から行くにしても全体で迫力を持っていく」と話しているとおり、仕切り直しの一戦に向けてチームを修正してくるだろう。
名門の意地がぶつかり合う戦いになるのは間違いない。
[ 文:下薗 昌記 ]
