湘南にとって、今節は2週間ぶりの公式戦となる。その中断期間に入る前は、JリーグYBCルヴァンカッププレーオフラウンドを突破し、天皇杯2回戦・岐阜戦も勝利したが、リーグ戦においては直近5試合で1勝1分3敗。加えてホームで行われたリーグ戦は、明治安田J1第9節・名古屋戦を最後に勝てていないという苦しい状況だ。直近の第20節・町田戦後、キャプテンの鈴木 章斗は「やっぱり前半を(失点)ゼロで抑えられるかどうかというのが、自分たちのずっと課題なので(※町田戦は前半終了間際に先制を許した)」と話したが、データを追えば総得点数(15点)もリーグワースト3位と伸び悩む。ここからは複数得点を挙げるゲームをいかに作るかが、大事なポイントとなってくるだろう。
対する横浜FMは、ここまでのリーグ戦で勝利を挙げられたのはわずか3回。降格圏に甘んじ、総得点数も『18』にとどまる。水曜日に行われた第15節・FC東京戦も、0-3の敗戦。先発したヤン マテウスは「厳しく、痛い敗戦です。敗因としては、自分を含めて選手たちは勇気を持ってプレーすることができませんでした」と悔やんだ。
湘南と横浜FMの勝点差は『8』。湘南の順位もまた17位と降格圏に近いことを考えても、この試合が大きな意味を持つことは言うまでもない。
注目選手に話を移せば、湘南はFWのルイス フェリッピを挙げたい。昨季はルキアン、鈴木 章斗、福田 翔生という3選手が主たるスコアラーとして2ケタ得点をマークしたが、今季はルキアンがチームを去り、新たなスコアラーの誕生が待たれている。ここまでのルイス フェリッピのゴール数はリーグ戦で3点、カップ戦(ルヴァンカップ、天皇杯)で1点の計4点。鈴木 章斗は5点、福田 翔生も現時点で4点と横並びの状況であり、得点力不足が続くチームにとって、ルイス フェリッピが安定してゴールを挙げることへの期待は大きい。
実はほかにも湘南には、加入後初ゴールが待たれる小田 裕太郎やルヴァンカッププレーオフラウンド第1戦・磐田戦でゴールを決めた根本 凌、U-20日本代表でゴールをマークしている石井 久継など、前線での活躍が期待される選手が多い。逆に言えば、これらFW陣が数字で結果を示さなければ、湘南のリーグ後半戦は多難が予想される。
対する横浜FMの注目選手にも、アンデルソン ロペス、ヤン マテウス、エウベルの前線3選手を挙げたい。パトリック キスノーボ前監督が退任し、大島 秀夫監督が指揮を執り始めてからは(※暫定的にヘッドコーチとして指揮を執った第21節・岡山戦を含む)、この3選手が前線で先発。ただ、ここまでの2試合は得点が生まれていない。
遠野 大弥がここまでチームトップのリーグ戦5得点を挙げているが、その遠野 大弥も6月に入りゴールから遠ざかっている。その観点からも、アンデルソン ロペス、ヤン マテウス、エウベルが爆発力を発揮することは、サポーターも切に望むところだろう。
横浜FMは21日の岡山戦から中3日でFC東京戦を戦い、そこから中2日でこの湘南戦を迎える。対する湘南は、先述のとおり2週間ぶりの公式戦。状況の大きく異なる両者は、どちらが優勢に立てるか。残りのリーグ戦を占う重要な一戦に注目だ。
[ 文:河合 萌花 ]
