柏で注目すべき選手は、6月に好調を維持して東アジアE-1選手権を戦う日本代表に初選出された久保 藤次郎と垣田 裕暉だ。今季名古屋から加入した久保 藤次郎は、序盤から右ウイングバックとして絶対的な地位を築くも、なかなか得点に絡めず、決定機も決め切れないなど、あと一歩というシーンを多く作っていた。
それでも、6月4日と8日に行われたJリーグYBCルヴァンカッププレーオフラウンド・東京V戦では、アウェイでの第1戦でゴールをマーク。一定の結果を残した中でも、「リーグのゴール数を多くの人が見ている」とリーグ戦での得点に強いこだわりを示していた。そして、6月15日に行われた明治安田J1第20節・東京V戦では、左ウイングバックを務める小屋松 知哉からの折り返しに詰めて先制点を挙げると、細谷 真大の得点をアシスト。さらに清水戦でも渡井 理己のパスから右足を振り抜いてゴールを決めるなど、欲しかった結果を次々と残している。FC東京戦でも、その鋭いドリブルと得点への意欲が柏の大きな武器となる。
そして、6月に絶好調だったストライカーが、その勢いを7月にも継続していく。ルヴァンカッププレーオフラウンド・東京V戦では、2試合で2ゴール1アシストを記録。8強進出の立役者となった垣田 裕暉は、6月21日に行われた前々節・京都戦では「背中でゴールを感じていたので、あとはイメージどおり。あそこはFWの仕事場」と、アクロバティックなシュートを沈めて、リーグ戦チームトップタイとなる今季5点目を決めている。
副キャプテンを務める古賀 太陽と、6月のFIFAワールドカップ26アジア最終予選でも結果を残した細谷 真大とともに、今節を終えると日本代表へと向かう両選手。代表プレーヤーとして初めて迎える一戦で、その肩書きに恥じぬプレーを披露したいところだ。
一方のFC東京も、6月に続いて俵積田 晃太と長友 佑都が日本代表入り。長友 佑都は久保 藤次郎と対峙することになると目されるだけに、このサイドは注目が集まるだろう。
また、前回対戦では後半アディショナルタイムに熊坂 光希のクロスを木下 康介(現・広島)に蹴り込まれて同点に追いつかれている。前回対戦時にはいなかったアレクサンダー ショルツや室屋 成、長倉 幹樹といった新加入組の活躍も柏撃破のカギを握る。
この点に関しては古賀 太陽が「監督も言っていましたけど、前回対戦とは全然違うような内容になると思いますし、相手の特徴というのも変わってきているとは思います」と警戒。システムは4バックで来るのか、それとも3バックか。リカルド ロドリゲス監督も頭を悩ませることだろう。
それでも、自分たちのスタイルを貫き通してFC東京に対しても攻め続けるに違いない。
[ 文:藤井 圭 ]
