C大阪はこの試合を終えると、湘南は23日に行われる第21節・浦和戦を終えると、再び2週間を超える中断期間に突入する。その観点からも、ここでどのような戦いを見せ、いかに勝点を奪うかは、サポーターにとっても大きな見ものだ。湘南のキャプテン・鈴木 章斗が「最近勝てていないので、勝つためだけにやるしかない」と熱を込めて話せば、指揮官も「シーズンが終わりに近づいていく中で、結果というものによりフォーカスしないといけない」と危機感を募らせる。対するC大阪にとっても、序盤戦で敗れたリベンジを果たし、上位に食らいつくためには負けられない戦いだ。
7月に入って松本 大弥、吉田 舜、太田 修介を移籍加入で迎えた湘南は、早くてこの試合で新戦力との融合が試される。そもそも湘南は、ここしばらく得点力不足に苦しんでおり、その代償としてリーグ戦は6試合勝利なし、ホームゲームに限ればリーグ戦で最後に勝ったのは4月にまでさかのぼる。以上を踏まえると、松本 大弥や太田 修介の出番が回ってくることは大いに考えられるだろう。
指揮官は松本 大弥の印象について、「技術も高いと思いますし、しっかり相手を見てプレーできる選手ですし、シュート力もあります。あとは(相手の攻撃の芽を)つぶせると思うので、守備のところから入って攻撃の起点というところをすごく期待しています」と話す。また太田 修介についても「サイドでのドリブルを含めて、攻撃の(特長を持つ)選手。あとはハードワークができるので、守備のところ、アップダウンのところを含めて経験値を生かしてもらいたい」と期待を寄せた。
対するC大阪は、湘南の状況といくつか異なる点を持つ。1つは、水曜日に行われた天皇杯3回戦・徳島戦で2-0の勝利を収めていること。湘南が延長戦に及ぶ120分を戦い切ったあとに負けていることを考えれば、体力面でも、メンタル面でも、分があることは間違いない。
その試合でも、6月に行われたリーグ戦3試合でも、複数ゴールを挙げられている点も好材料だ。7月5日の前節・G大阪戦こそ0-1で敗れているが、天皇杯3回戦のあとにルーカス フェルナンデスが「今日はしっかりそれ(G大阪戦での敗戦)を乗り越えて、ポジティブな結果をサポーターに届けることができて良かった」と振り返ったように、敗戦を引きずらなかったことも、いまのチーム状態が決して下向きではないことを示している。
湘南とC大阪の双方に通じる点は、失点の多さ。実はこの2チーム、現時点で試合数こそ異なれども、失点数が『30』とまったく同じ数を刻んでいる。降格圏に近い湘南にとってはもちろん、より上位を狙うC大阪にとっても、残りの試合でいかに失点を減らすかが、勝敗そして最終的な順位のカギを握ってくるだろう。
振り返れば湘南は天皇杯3回戦で清水を相手に、CKから失点を喫して敗戦。くしくもC大阪も、G大阪戦はCKの流れからの失点で勝星を逃している。この悔しさに対して、結果で報いるのはどちらのチームになろうか。どちらのサポーターにとっても、週末の試合から目が離せない。
[ 文:河合 萌花 ]
