ホームの清水はここまで7勝6分10敗。直近5試合未勝利は今季ワーストの成績で、現在は2連敗中。今節は秋葉 忠宏監督が何よりも重要視するホームゲームで、6試合ぶりの白星はマストだ。
注目が集まるのは宇野 禅斗。両チームの中で、E-1選手権に出場したのは彼のみだ。日本代表の一員として3戦全勝での“完全優勝”、そして初の大会2連覇に貢献した宇野 禅斗は「一度代表に呼ばれたことで、見ていただける機会も、おそらくですが増えると思います。だからというわけではないですが、ここで感じたものを、これからのシーズンに生かさない手はない」と意気込む。
清水はリーグ後半戦に入ってからの得点数は『1』にとどまっており、これもセットプレーから生まれたもの。つまり、流れの中からの得点がない。宇野 禅斗は「今季に入って、そこ(得点)については自分に課してきたタスクだと思っていますし、日本代表に入ろうと入らなかろうと、変わらずに意識しているつもり」と語っており、彼の得点に絡む意欲は、チームを好転させるキーポイントだ。
一方で、横浜FCは5勝4分14敗の成績を残す。現在は今季ワーストの5連敗中。そして6戦未勝利と、5月17日を最後に白星に見放されている。ただし、今節の相手は、昨季のJ2で優勝を争ったライバルであり、勝手知ったる清水。実際、昨季のJ2では清水相手に1勝1分と負け知らずで、今季一度目の対戦となった第9節でも、前半の押し込まれる時間を耐えしのいで後半に2点を奪い、3試合ぶりの勝利を手にしていた。
そんな横浜FCで、大きな期待を背負っているのは髙江 麗央だろう。今月11日に山形からの完全移籍加入が発表され、今節がデビュー戦となる可能性もある。髙江 麗央の加入により、直近は3列目での起用が続いていた山田 康太を1列上げる選択肢も生まれるはず。その起用法にも注目だ。
両チームともに16日には天皇杯3回戦を120分間戦っており、そこから中3日と過密スケジュールの一戦。清水は延長前半終了間際にドウグラス タンキが挙げた得点により、湘南を1-0で破ったが、横浜FCは3-3で突入したPK戦の末に京都に敗北。現状の勢いでは清水に分がある。
直近の直接対決での成績を見ると、間違いなく横浜FCが優勢だ。だが、秋葉 忠宏監督は「去年のホームゲームは国立開催で、アイスタでやってないですからね。俺らのホームは違うぞと、その力を見せてやりたい気持ちです」と語っており、本拠地での横浜FC撃破に気合い十分。現時点で降格圏に沈む横浜FCが勝利すれば、両者の勝点差は『5』に縮まるが、清水が勝利すれば、その差は『11』に広がる。残留争いの行方を占う“シックスポインター”を制するのはどちらのチームか。
[ 文:榊原 拓海 ]

