ホームの横浜FCは前節、ディフェンディングチャンピオンの神戸を相手に善戦するも、0-1で敗戦。ついにJ2降格圏の18位に転落した。苦しいのは、降格を経験した2年前と比べても、強度やスピードの面では互角に戦えている手ごたえがあるにもかかわらず、勝点がつかめないこと。守備の要を担うンドカ ボニフェイスも、「本当にショックだし、この試合(神戸戦)に限らず、最低でも引き分けに持っていかなければいけない内容の試合が、ここまででも3試合くらいある」と肩を落とした。
しかし、落ち込んでばかりはいられない。何がなんでも避けなければいけないのは、今季初の3連敗。今季三度目のホーム連戦というアドバンテージを力に変え、昨年9月に行われた国立競技場での明治安田J2首位攻防戦以来、約半年ぶりに清水との対戦に挑む。
対する清水は同じ昇格組とはいえ、“オリジナル10”としてJ1での戦い方を熟知しているクラブ。3年ぶりのトップカテゴリーを戦う上での目標を『10位以内』に定め、現在8位と手堅く勝点を積み上げている。
昨季のJ2において、横浜FCとの直接対決は1分1敗と未勝利。特に今節と同じニッパツ三ツ沢球技場でのゲーム(J2第16節)では、0-2の完封負けを喫した。前節・浦和戦に続いてアウェイゲームとなる中、昨季の借りを返すべく奮起して乗り込んでくるだろう。
横浜FCの勝利のカギとなるのは、前半を無失点で終えた上での先取点。昨季の2試合は、いずれも先にスコアを動かすことに成功していた。清水の特徴である前からのプレスを回避しつつ、ある程度は引きつけてどれだけ裏を狙えるか。先にリードを奪い、より前のめりになった相手のスキを突いて追加点を狙いたい。
相手や局面に合わせ、3バックと4バックを使い分けられる清水の柔軟性は、横浜FCにとっての脅威。現状、横浜FCはミラーゲームで苦戦する中、清水はどちらのシステムをベースに、どのようなゲームプランを組み立ててくるのか。秋葉 忠宏監督の采配に注目が集まる。
果たして、1年をかけてJ1昇格とJ2優勝を争った“ライバル”同士の再戦を制するのはどちらのチームか。
[ 文:青木 ひかる ]
