現在19位とJ2降格圏に沈む横浜FCは、明治安田J1第17節・湘南戦で勝利を収めたあと、6連敗を含む7試合未勝利に。クラブは7月23日に四方田 修平監督の解任を決断。今季よりコーチとして横浜FCの一員となった、三浦 文丈氏がバトンを引き継ぐ形となった。
今季の大きな課題となっていたのが、攻撃の形が定まらないこと、そしてそれに起因する得点力不足。前監督体制時は守備が細かく整備されていた一方で、攻撃については「自由度が高く、昨季は勝ちながら成長していくチーム」(ンドカ ボニフェイス)だった。ただ、今季は内容が良くても勝ち切れず、徐々に選手間、そして選手と監督の間でも迷いが生まれ始め、ほころびが広がってしまった。
この反省を生かして三浦 文丈新監督は「狙いや決まり事をより明確かつ細かく提示する」ことを宣言。これまで培ってきた守備の強度を継続しつつ、得点が取れない現状を最優先で解決したいと明言している。
当然その狙いや決まり事の詳細はベールに包まれているが、監督が強調するポイントとして挙げられるのが、攻撃時のクロスに対しての動きと立ち位置。福森 晃斗をはじめキックに自信を持つ選手は多くそろう。今回の相手である浦和は、リーグ戦で喫した24失点のうちクロスからの失点が『6』と多いこともあり、そこでいかに得点機を生み出せるかが今節の大きなカギとなるだろう。
ただ、浦和も2006年以来19年ぶりのリーグタイトルという目標に向け、もがいている。
FIFAクラブワールドカップを終えたあと、約3週間後に行われた第24節・FC東京戦からリーグ戦は3試合を戦い、1勝1分1敗。勝利した第21節・湘南戦では4ゴールを奪って快勝した一方で、直近の第23節・福岡戦ではスコアレスドロー。敗れたFC東京戦は3失点を喫しての逆転負けと、バラつきがある状況だ。
マチェイ スコルジャ監督は、試合間隔や暑さの影響もある中で「パフォーマンスに関しては、FC東京戦の後半が残念。それ以外はベストを尽くしている」としながらも、「3試合で勝点4というのはわれわれが望んでいたものではない」と、この3試合を総括。首位・神戸との勝点差8をこれ以上広げないためにも、「アウェイで勝点をいかに拾うか」をポイントに挙げている。
今節の相手は順位も勝点差も開いている横浜FCではあるが、だからこそ勝たなければいけない相手。ここまで戦ったアウェイゲーム11試合のうち、勝利を挙げたのは第10節・町田戦の1勝のみとなっている中、アウェイで勝点3奪取なるか。
J1残留とJ1優勝。それぞれの目標に向け、浮上のきっかけをつかみたい2チームの意地がぶつかり合う。
[ 文:青木 ひかる ]
