広島は直近の第26節・G大阪戦で1-0の勝利。勝点3を積み上げた上で、川辺 駿は今節をこう位置づけていた。
「団子状態なので自分たちが連勝するしか上には行けないと思いますし、神戸との直接対決は自分たちが今季をどこでフィニッシュするかが分かってくる一戦になってくると思う。こういう試合をモノにできれば上に行けると思うので、中3日ですけど一番良い準備をして神戸戦に向かわなきゃいけないと思います」 まだ8月の下旬。タイトルレースはこれからどこか1チーム、もしくは複数のチームが抜け出していくのか、それともこのまま混戦状態が続くのか、いかようになるかまったく分からない状況だが、昨季に優勝を争ったチーム同士の対戦が大きな意味を持つことは間違いない。両チームにとって今季のターニングポイントと言える試合になるだろう。
広島は現在、持ち前の堅守を発揮してリーグ戦4試合連続無失点中だ。7月5日の第5節・神戸戦に0-1で敗れて以降、失点を喫することなく勝点獲得のペースを上げている。今節も3バックの塩谷 司、荒木 隼人、佐々木 翔とゴールマウスを守る大迫 敬介がチームを支えていく中で、前からアグレッシブにプレスを掛けて果敢に相手の背後を突いていくサッカーを展開していき、チャンスを仕留められるかがカギを握る。
第5節の敗戦はチャンスを決められなかったことが大きく響いた。試合後にミヒャエル スキッベ監督は「今日のわれわれのチームのパフォーマンスに関しては非常に満足している部分があります。ただ、今季を象徴するように、良いサッカーをしてたくさんチャンスを作っていながらも得点ができない。そういうゲームになってしまいました」とコメントしている。今季の課題を打破できるかが問われる一戦とも言っていいだろう。
神戸は直近の第26節・横浜FC戦を0-1で落として2連敗中。そして2試合連続無得点となっている。吉田 孝行監督は横浜FC戦後に「ある程度主導権をとれていたし、セカンドボールの意識も高く行けていたと思うのですけど、あとは“ゴールにゴールに”というプレーは増やしていかないといけないと思っています」と話しているように、やろうとしている攻守を体現できている中で、あとはどうゴールを奪っていくかがポイントになる。
横浜FC戦で佐々木 大樹が負傷交代となってしまった一方、大迫 勇也に続いて武藤 嘉紀も実戦復帰したことは朗報。タレントがそろってきた神戸攻撃陣がどんなパフォーマンスを見せるのかに注視していきたい。
お互いにJリーグYBCルヴァンカップと天皇杯でも勝ち進んでいるため今後も連戦が続いていく中、ここで勝って大きなはずみをつけるのはどちらか。水曜日のナイトゲームながらエディオンピースウイング広島のチケットは完売。注目の一戦は、20日の19時にキックオフする。
[ 文:寺田 弘幸 ]
