ホームの京都は17勝8分7敗の勝点59で、現在3位。前節はC大阪と対戦して、2-1で勝利を収めた。前半に平戸 太貴が低い弾道で蹴ったCKを味方選手が手前でスルーし、奥にいた松田 天馬が右足で決めるという、見事なトリックプレーから先制点を挙げる。後半にCKから今度はゴールを許して追いつかれるが、終了間際にまたもCKから、今度は山田 楓喜の蹴ったボールを長沢 駿が豪快にヘディングで合わせて勝ち越した。
試合後、曺 貴裁監督は「選手は僕が思っている以上に『優勝したい』と思ってピッチに立って戦っていることが今日ハッキリ分かったし、その気持ちがセットプレーの2点につながりました」と語った。二度にわたってセットプレーから得点を挙げたことや、交代出場した5選手全員の活躍など、チーム全員でつかみ取った価値ある勝利と言える。
アウェイの川崎Fは14勝10分8敗の勝点52で、現在7位。前節は柏と対戦して4-4で引き分けた。開始早々にラザル ロマニッチがPKを決めて先制し、そのあとに一度は逆転されるも、前半終了間際に伊藤 達哉がドリブルで相手2人をかわして同点ゴールを決める。後半に入り、脇坂 泰斗の強烈な左足シュートで再びリードするが、またも失点を喫して追いつかれる。終盤には左サイドからのクロスをラザル ロマニッチが押し込んで再度リードするが、後半終了間際にミドルシュートを決められ、またしても追いつかれた。
試合後、長谷部 茂利監督は「穴が開いてしまった。つたない。戦術プラス、連動というか、チームとしてやれることができていない、やるべきことが少しおろそかになったところがありました」と4失点を喫した守備面について言及している。
両チームの前回対戦は、3月に行われた第4節。1-0で京都が勝利を収めた。内容では両チームの特徴が発揮される中、京都は相手の連係ミスを突いたカウンターから奥川 雅也が決勝点を決めている。
注目は、やはり両チームの攻撃力だ。京都は強力な前線を生かした素早く力強い攻撃、川崎Fは技術や連係を生かした巧みな攻撃と、スタイルは異なるが、今季32試合で京都が56得点、川崎Fが59得点を挙げている。
京都はラファエル エリアスが前節で負傷。得点ランキング2位につけるストライカーの不在は痛いが、前節は37歳のベテランFW長沢 駿が11試合ぶりのゴールを決めるなど、代わってピッチに立つ選手たちが奮起している。攻守ともに全員で一丸となって戦う結束力でゴール、そして勝利を目指す。
川崎Fは前節出場停止だったエリソンが戻ってくる。得点ランキング4位タイにつけるストライカーに加えて、今夏に加入したラザル ロマニッチに前節で来日初ゴールが生まれたことも好材料だ。一方、京都の隣県・滋賀県出身の山本 悠樹は警告累積によって出場停止となるため、こちらも総力戦だ。相手の攻撃をどう抑えるかという守備も、勝敗を左右するポイントと言える。
試合は19時キックオフ。10月に入って、京都は気温が随分下がってきた。夜は肌寒さを感じる日もあり、当日は雨が降る可能性もある。長袖の羽織れる服があれば良いかもしれない。サンガSでは今季最後のナイトゲーム。京都の夜空に輝きを放つような試合が期待される。
[ 文:雨堤 俊祐 ]

