その鹿島を上回る勢いを見せているのが、アウェイのG大阪だ。リーグ戦では5連勝中。8月下旬に横浜FCを下したところから、湘南、浦和、横浜FM、新潟を相手に勝利を重ねてきた。
さらに言えば、G大阪はAFCチャンピオンズリーグ2(ACL2)を同時並行で戦っている。9月17日のグループステージ初戦で東方(香港)を3-1で下すと、10月2日にはラーチャブリー(タイ)から2-0の勝利を収め、公式戦の連勝を『7』に伸ばして今節を迎える。気になるところがあるとすれば、タイでのアウェイ戦から中2日でこの試合を迎えなければならないところだ。鹿島に比べてコンディション面では相当不利と言えるだろう。中谷 進之介や宇佐美 貴史、デニス ヒュメットら主力はラーチャブリー戦で先発している。その中でどういうメンバーを起用していくのか、ダニエル ポヤトス監督の采配も見どころになりそうだ。
鹿島はレオ セアラが2試合連続ゴール中。J1得点王争いでも18得点でトップの位置につけている。ただ、前節は前半で途中交代。鬼木 達監督は「間に合うんじゃないかなというふうには思っていますけども」としながらも、「FWはいま人が少ない。コミュニケーションをとりながらやっていかなきゃいけない」と含みを持たせた。G大阪は宇佐美 貴史とデニス ヒュメットがそろってリーグ戦2試合連続得点中だ。チームとしてもリーグ戦5連勝の間に16得点を奪っており、攻撃陣は絶好調と言えるだろう。日本代表GKの早川 友基を擁する鹿島から何点奪えるのか、注目される。
前回対戦では、キム テヒョンのロングフィードに抜け出したレオ セアラが技ありのゴールで先制すると、その1点を守り切った鹿島が1-0で勝利している。ただ、G大阪は前からボールを奪おうとする鹿島のプレスを、巧みなビルドアップで外すうまさを見せていた。このところ高い位置でのボール奪取がゴールにつながっている鹿島に対して、G大阪が変わらぬビルドアップを見せられるかどうかも試合展開を左右するだろう。
試合の注目度は高く、チケットは完売した。両チームの選手たちは満員のスタジアムでどんなプレーを見せてくれるだろうか。
[ 文:田中 滋 ]

