JリーグYBCルヴァンカップの準決勝・川崎F戦で劇的な逆転勝利をつかみ、リーグ戦のラスト5を最高の形で迎えた柏は、勢いそのままに前節のアウェイでのG大阪戦で5-0と大勝。直近の公式戦2試合は中川 敦瑛と戸嶋 祥郎がボランチでコンビを組み、今季は左ウイングバックを主戦場にしていた小屋松 知哉をシャドーで起用した。左ウイングバックにはジエゴを起用しており、ボールを保持しながらより前へと比重を置く形が奏功。小屋松 知哉と小泉 佳穂が相手の中盤と最終ラインの間に顔を出しながら、中川 敦瑛がスペースに飛び出す可変式は、武器の1つとなっている。
さらにルヴァンカップ準決勝第2戦で原田 亘、G大阪戦で瀬川 祐輔がピッチに戻ってくるなど離脱者も続々と復帰しており、リーグ戦の逆転優勝に向けて機運が高まっている。だからこそ、リカルド ロドリゲス監督は「今週というのは危険な1週間だと思っています」と警鐘を鳴らす。
「(ルヴァンカップの川崎F戦で)大逆転劇をしたあとに(G大阪戦を)5-0で勝ったあとだからです。(横浜FC戦は)順位表の差だけを見たら容易に勝てるであろうと考えてしまってもおかしくないかもしれませんが、実際にはそんな簡単にはいきません。(相手は)残留争いをしているからこそ勝点3をわれわれから奪おうとして日々準備をしているからです。だからこそ緊張感を保たなければいけませんし、それこそがこの試合に勝つために不可欠なものだと思うので、それを自分から行動に表して選手たちに伝えています」(リカルド ロドリゲス監督) 前回対戦となった第18節ではビルドアップ時のパスミスから失点を喫し、悔しいドローで決着している。また、ルヴァンカップで4強に残るなど、確かな実力を兼ね備える横浜FCを侮ってはいけない。
横浜FCはルヴァンカップ準決勝で広島に悔しい敗戦を喫したあと、前節は残留を争う名古屋と対戦。1点ビハインドで迎えた後半アディショナルタイムに伊藤 槙人が決死の同点ゴールを挙げ、勝点1を獲得した。17位の横浜FMとは勝点2差に開いてしまったが、ここで白星を挙げることができれば浮上に向けて大きなきっかけになるだろう。
注目すべきポイントとしては、両チームに相手のアカデミー出身者が在籍している点だ。ジュニアユースから横浜FCで成長を続けてきた中川 敦瑛は「自分のサッカー選手としての礎を築いてくれました」と感謝を述べつつ、「恩返しゴールを決めて自分がここまで成長したところを見てもらえたらいい」と士気は高い。
小学生から柏のアカデミーで育ち、習志野高を経て新潟医療福祉大に在学しながら横浜FCでプレーする細井 響は、J1デビュー戦となった第29節・町田戦からフル出場を継続。三協フロンテア柏スタジアムのピッチでどのようなパフォーマンスを披露してくれるかに期待が高まる。
[ 文:藤井 圭 ]
