ホームの京都は17勝10分7敗の勝点61で、現在3位。前節は湘南と対戦して、1-1で引き分けた。前半に自陣でのパスを奪われて先制点を許し、同点に追いつく好機のPKを止められ、最終ラインを統率する鈴木 義宜が一発退場。0-1というスコア以上のダメージを負って後半へ挑んだが、数的不利の中で最終ラインにSBを4人並べる攻撃的な布陣で戦い、アディショナルタイムに須貝 英大のゴールで追いついて勝点1を獲得した。
試合後、曺 貴裁監督は「選手は数的不利でも頑張って、非常にサンガらしい試合でした」とチームを称えている。
アウェイの鹿島は20勝6分8敗の勝点66で、現在1位。前節は神戸と対戦して0-0で引き分けた。前半は相手の攻撃を受けたが、守護神・早川 友基の好守もありゴールを許さない。後半は逆に攻撃を仕掛けたが、神戸の牙城を崩すには至らず、スコアレスドローとなった。
試合後、鬼木 達監督は「本当にタフなゲームだったと思います。そういう意味では選手が、この環境でよく(失点)ゼロで抑えたなと思います」と、引き分けに終わった悔しさの中にも、選手の健闘を評価している。
両チームの前回対戦は、4月の第9節。京都が4-3で勝利している。前半は完全に鹿島ペースで、レオ セアラが2得点。後半は京都が反撃に出て、奥川 雅也のゴールで1点を返すと、80分以降にラファエル エリアスがハットトリックを達成して逆転。それまで未勝利だった鬼門・県立カシマサッカースタジアム(※現在は愛称・メルカリスタジアム)で歴史に残る勝利を挙げた。一方の鹿島は後半アディショナルタイムに師岡 柊生のゴールで一度は同点としたが、そのあとに突き放されて、ホームでの無敗記録が途絶えている。
京都にとっては優勝を狙うために是が非でも勝ちたい試合だ。残り4試合で鹿島との勝点差は『5』。直接対決で差を縮める絶好のチャンスとなる。曺 貴裁監督は「残り試合を考えず、この試合がファイナルというつもりで挑みたい」と総力戦で挑む覚悟だ。2試合連続得点中と好調の須貝 英大は、昨季まで所属した鹿島へ挑む試合を「戦術うんぬんも大事だけれど、それよりも気持ちが問われる戦いになる。サポーターも最高の雰囲気を作ってくれるはず。その中で自分たちのサッカーを最後までやり続けて、勝ちにいきます」と言葉に力を込めた。
対する鹿島としても、10月に入って2戦2引き分けで得点がないという足踏みの状況から脱するためにも、負けられない試合だ。2位・柏とは勝点差3に近づかれており、何より前回対戦のリベンジを果たす絶好の機会でもある。植田 直通や早川 友基が中心となり、神戸と並んでリーグで2番目に失点が少ない守備。そして鈴木 優磨とレオ セアラの2トップに、前回対戦ではいなかったエウベルやチャヴリッチが絡む攻撃陣はリーグ屈指だ。また、9年ぶりのリーグ優勝へ向けて、レジェンドであるジーコ氏も来日して現地観戦の予定だ。
試合は14時キックオフ。当日は雨が降る可能性もあり、全席屋根付きの専用スタジアムではあるが気温の冷え込みを考えて、暖かい服装での来場をおすすめしたい。
優勝戦線に大きな影響を与える3位と首位の直接対決。激戦必至の見逃せない戦いだ。
[ 文:雨堤 俊祐 ]

