川崎Fにとってはこの試合がホーム最終戦。中断期間にはトレーニングマッチを組みながら、課題の修正や改善に努めてきた。チームの中核を担う山本 悠樹によれば、攻守両面でブラッシュアップを図ってきたようだ。
「守備は継続した課題ですし、取り組んできたところもあります。あとは、その守備からつながっている部分もあって、攻守一体で攻撃の時間を長くするとか、思い描く形でボールを動かしていくとか、そういうところは監督から提示もありました。練習試合で表現できたところ、できなかったところがあるので、一つひとつのレベルを上げていけるゲームにできればと思います」 長谷部 茂利監督は残り2試合、そして今節に向けて自分たちの強みを前面に押し出すことを強調する。
「自分たちがやってきたものの確認を含めて、『こういうふうに点数を取りたいよね』、『こういうところは気をつけたいよね』と。得点のところはいまリーグトップですけど、それを堅持するというよりは、この2試合で、まずは今節で抜きに出ていきたいと思います。それがチームスタイルですから、そこは譲ることなく披露してもらいたいです」 そして、川崎Fには何よりもこのホーム最終戦で負けられない理由がある。ここ近年のチームをさまざまな形で支え、四度のリーグ制覇をはじめ、数々のタイトル獲得に多大な貢献をしてきたチョン ソンリョン、安藤 駿介、車屋 紳太郎、ジェジエウが今季限りでチームを離れることが発表された。彼ら4選手と一緒に戦う最後のホームゲームを勝利で飾ることが、クラブに関わるすべての人たちの総意である。
「選手それぞれが思うところもあると思いますし、それぞれがそれぞれにお世話になっていると思う。ピッチに立つ選手たちは良い形で送り出してあげることしかできないので、内容もそうですし、勝って送り出せるか、負けて送り出すかでは全然違うと思うので、そこはそれぞれの思いを乗せて良いゲームにできればと思います」(山本 悠樹) 一方、広島にとっても、残り2節は大事なゲームとなる。リーグタイトル獲得の可能性はついえてしまったが、まだ3位まで浮上できる可能性は残されており、ここで勝点3を得られるかどうかは大きな意味をもつ。このリーグ戦の中断期間中も天皇杯やAFCチャンピオンズリーグエリートを戦い、川崎Fと比べれば休息に充てられる時間は短かったが、そのぶん試合勘は問題ないだろう。
広島側も26日には、4シーズンにわたって指揮を執ってきたミヒャエル スキッベ監督が2025シーズン終了をもって退任することが発表された。残された時間を充実のものとするためにも、チーム一丸で勝利を分かち合いたい。
[ 文:須賀 大輔 ]


