開幕戦で川崎Fに3-5と敗れて黒星スタートとなった柏。相手の前線4枚に中盤でのプレーを制限されてしまい、強力な個性を持つ攻撃陣に速攻から失点を重ねてしまった。この反省を生かしつつ、東京V戦では連動したパスワークで打開していきたいところ。
一方の東京Vは開幕戦で水戸に3-1と勝利。前線から圧を掛けてボールを奪いながらカウンターで攻撃を完結し、見事に3得点を奪った。昨季38試合23ゴールと得点力を課題としていた中で、価値ある白星となった。今節も水戸戦同様に前線からの守備で相手のパスコースを制限し、高い強度で封じながら染野 唯月を中心とした攻撃陣でゴールを重ねていきたい。
この一戦で注目したいのが、中盤に君臨する2人のファンタジスタだ。柏は前節に美しいロングパスで瀬川 祐輔の得点をアシストした小西 雄大。試合途中から何度もそのタイミングを見計らっていたという小西 雄大は、瀬川 祐輔ともハーフタイムで話をするなどパスの出しどころをうかがっていた。その中でチームとしてポジショニングで明確な狙いを持ちながら、61分に見事なパスを通している。
「あのときは(瀬川 祐輔以外の)ほかの選手の立ち位置もすごく良かったです。4バックに対して、(細谷)真大がしっかりとCBの間に立ってくれて、シャドーの選手たちも良い位置にいたから生まれたゴールでした。もちろん技術が重なったシーンではありますが、戦術的にもチームとしてやりたいことができたからあの得点が生まれました」 高い技術で柏のポゼッションにおいて中盤の軸になりつつ、常に冷静に状況判断を繰り返せる小西 雄大の存在は、味方に大きな自信をもたらし、相手には恐怖を味わわせることができる。強度の高い東京Vの守備陣に風穴を通す一刺しを入れたい。
東京Vは、開幕戦で巧みな球さばきと正確なパスで2アシストを記録した新No.10・森田 晃樹。開幕前に「僕なりの10番のイメージを作っていきたいのが個人として今季のテーマ」と語ったキャプテンはチームをけん引しつつ、今季はより前線に顔を出しながら数字の部分でもチームに貢献。昨季も巧みな持ち運びから攻撃に参加するも、ネットを揺らすことができなかっただけに、アシストだけにとどまらずゴールを奪い取って連勝に導きたい。
昨季は公式戦で四度対戦し、柏の3勝1分。6月にはJリーグYBCルヴァンカッププレーオフラウンドとJ1リーグ戦で続けざまに三度顔を合わせ、柏が全勝。3戦合計8-1とスコアでも試合内容でも圧倒した。ホームチームとしてはこのときの良いイメージを忘れずに、再び圧倒したい。
その3試合でセンセーショナルな活躍を見せた中川 敦瑛は、「(東京Vは)攻守においてアグレッシブで運動量のあるチームだと思っているので、そういった相手こそ自分の良さが出せると思っています」と意気込み。川崎F戦は個人としても悔しい結果に終わっただけに、その悔しさを晴らす一戦にする。
[ 文:藤井 圭 ]
