広島はAFCチャンピオンズリーグエリートも並行して戦っている中で上々のスタートを切った。ここまで公式戦5試合を終えて4勝1分(うち1勝はPK勝利)の戦績を残しており、前節・C大阪戦は1点リードして迎えた後半アディショナルタイムにロングスローから失点を喫して同点に追いつかれたが、すぐに攻撃に出て2分後に東 俊希が勝ち越し点を奪う劇的な勝利を収めた。
「最後は少し感情的になる展開でしたが、基本的には90分を通して自分たちがゲームをコントロールできたと思います」とバルトシュ ガウル監督が内容にも納得していたように、広島は結果を出しながら攻守において向上している実感を覚え、歩み続けている。今節もエディオンピースウイング広島での好パフォーマンスを期待してよさそうだ。
京都は開幕からの2試合、90分間を1-1で終え、PK負けとPK勝ちによって勝点3を積み上げた。前節・福岡戦では2-0で勝利を挙げ、勝点を『6』まで伸ばしている。
曺 貴裁監督は福岡戦後、「今週は自分たちが本当にやらなければいけないこと、やってきたこと、そして相手より確実に上回れること、上回らなきゃいけないことを選手に落とし込んできました。そういう意味でのリターンとしては、非常に良いものを見せられたと思います」とチームのパフォーマンスに納得し、今節を見据えたコメントも残している。
「3試合で勝点6というのは、チャンピオンを狙うために最低限必要な数字だと思っています。次節の広島さんは監督が代わられて非常にタイトで素晴らしいチームだということは映像を見て感じています。そこに向かって、少し試合間隔は短いですけれど、良い準備をしていきたいと思います」 昨季の広島と京都の対戦は、広島が攻勢をかける中で京都が間隙を突いて勝点を手繰り寄せた2試合だった。サンガスタジアム by KYOCERAで行われた第7節は広島がチャンスを作るも仕留めることができないでいると、60分に京都がカウンターを繰り出してラファエル エリアスがゴール。京都が1-0で勝利した。Eピースで行われた第29節は広島が主導権を握って佐々木 翔のゴールで63分に先制したが、88分にラファエル エリアスがシュートを決めて京都が同点に持ち込んだ。
抜群の決定力を見せたラファエル エリアスは、今節も勝敗を左右するキープレーヤーになることは間違いない。マルコ トゥーリオも含め、いつもしたたかにゴールを狙っている京都のFW陣を、広島守備陣がスキを見せずに抑えることができるのか。もちろん、そのほかの局面でもハイレベルなバトルが繰り広げられることは必至。誰がどんなプレーを見せて相手を上回っていくのか。目の離せない一戦になる。
[ 文:寺田 弘幸 ]
