首位に立つ京都は、絶好調だと言っていい。現在は9試合負けなしかつ4連勝中。前線ではラファエル エリアスが得点を量産し、守備陣は3試合連続で無失点に抑えている。前節・岡山戦では5-0の快勝を収め、曺 貴裁監督も「これから残り11試合、決勝戦のつもりでやっていこうというところで、今日は本当に決勝戦(と言う)にふさわしいような試合ができたと思います」と頷いていた。
インターナショナルマッチウィークによる中断期間でしっかりと準備を進めて今節を迎えられる京都は、アウェイでも思い切りパワーを発揮していくに違いない。
一方、広島はインターナショナルマッチウィークにJリーグYBCルヴァンカッププライムラウンド準々決勝を戦い、2戦合計6-4で湘南を上回って準決勝へとコマを進めた。失点が重なっても、それを上回る得点を奪って勝ち上がりを決める底力を見せたが、8月16日の第26節・G大阪戦から23日間で公式戦7試合を戦ってきた選手たちの疲労は、蓄積している。
また、アメリカ遠征を行った日本代表と韓国代表に広島は3選手を送り出しており、日本時間10日の朝に行われたアメリカ代表戦で荒木 隼人と大迫 敬介はフル出場。彼らが帰広してチームに合流するのは11日夜の予定になるため、12日の京都戦に出場できるかどうかは微妙なところだ。チームは京都戦を終えるとすぐにAFCチャンピオンズリーグエリートの開幕戦に臨むため、オーストラリアへ移動する。タイトな日程が続く中で、京都戦もチームの総力を結集させて臨みたい。
試合の重要なポイントの1つがラファエル エリアスになることは間違いない。広島の川辺 駿は、「前にあれだけ良い選手がいれば、あれだけ点を取ってくれれば、チーム全体もやっぱり頑張れると思う。京都はチーム全体の強度の高さが強みだと思うけど、やっぱりラファエル エリアスだと思うし、できるだけ彼に仕事をさせたくない。もちろんそんなに簡単に止められる選手ではないと思うので、チーム全体でボールを遠ざけるような守備をしなきゃいけない」とにらんだ。
もっとも、広島の攻撃陣も状態が上向いてきている。木下 康介、加藤 陸次樹、前田 直輝、ヴァレール ジェルマンらはルヴァンカップ準々決勝で結果につながるパフォーマンスを見せた。京都戦でも全員の力でゴールをこじ開けていきたい。また、川辺 駿はこうも語っている。
「スタメンの選手だけじゃなく、途中から出た選手がルヴァンカップのヴァレ(ヴァレール ジェルマン)みたいにヒーローになっていければ勢いも出てくる。チーム全体で勝ち続けることが大事かなと思います」 とても良い状態の京都に、広島がチームの総力をぶつけていく一戦。最初から最後まで激しい戦いになることは間違いない。
[ 文:寺田 弘幸 ]
