ホームの京都は2勝2分2敗の勝点8で、現在11位。前節はアウェイで清水と対戦して、2-1で勝利した。38分に今季初先発となった松田 天馬が獲得したPKをラファエル エリアスが決めて先制すると、後半には途中出場のジョアン ペドロが来日初ゴールとなる追加点を決める。そのあとに相手の反撃を受けるも1失点に抑えて、今季2勝目を挙げている。試合後、曺 貴裁監督は「課題だった追加点も取れました。欲を言えば3点目を取って逃げ切るのが一番良いんですが、90分を通して清水さんの良さを消しながら、自分たちの良さを発揮できた試合でした」と評価している。
20日にはJリーグYBCルヴァンカップ1stラウンド1回戦に挑み、J3鳥取に2-0で勝利。大卒ルーキーの中野 瑠馬と永田 倖大が今季公式戦初先発を飾り、中野 瑠馬はプロ初得点も記録。また、負傷から復帰した福田 心之助や武田 将平もプレーするなど、収穫のある試合となった。
アウェイの広島は3勝2分の勝点11で、現在3位。AFCチャンピオンズリーグ2(ACL2)に出場していた関係で消化試合が1試合少ない中、首位争いに身を置いている。前節はホームで柏と対戦。スコアレスで折り返した後半に東 俊希が先制点を挙げるも、終了間際に追いつかれて1-1に終わり、勝点1を積み上げるにとどまった。試合後、ミヒャエル スキッベ監督は「素晴らしいスピード感のある試合だった。どちらのチームにとっても良い試合だったと思います。相手も本当に良いチームで、あれだけ強いチーム相手に、あれだけの良いサッカーができたところに非常に満足しています」と振り返っている。
この試合の4日前にはACL2準々決勝第2戦・セーラーズ(シンガポール)戦で引き分けて、非常に悔しい形でアジアの舞台から去ることになったが(※第1戦は6-1で勝利していたが、出場資格を有さない選手が出場したため、0-3の敗戦扱いとなっていた)、柏戦ではサポーターから共闘を誓う横断幕が掲げられるなど、再起の一歩を踏み出している。
両チームの昨季の対戦成績は1勝1敗。5月のJ1第15節は広島が新井 直人のハットトリックなど5得点を挙げて快勝。11月の第35節は京都が平戸 太貴の得点で1-0の勝利を収め、リベンジを果たしている。
両チームとも自陣で構えて守るのではなく、ハードワークや攻守の切り替え、球際の強度を追求して、前から積極的にボールを奪いにいくアグレッシブなスタイルだ。ミヒャエル スキッベ監督はドイツ出身で、曺 貴裁監督は現役引退後にドイツへ渡って指導を学んでおり、共通する要素がある。戦いの土台となる部分でどちらが優位に立てるのか。その上に、どのような個々のプレーや複数人が絡むコンビネーションを積み重ねてゴールを目指すのか。京都も広島も各ポジションに優れたタレントを擁しており、見ごたえのあるゲームになりそうだ。
試合は14時キックオフ。当日の天気は晴れの予報(27日時点)で、過ごしやすい気候の下での試合となりそうだ。春休み中の週末ということもあって京都駅は旅行客などで混雑が予想されており、スタジアムで観戦される方は余裕を持った行程で向かっていただきたい。
[ 文:雨堤 俊祐 ]

