広島は前節・湘南戦でリーグ戦12試合ぶりの敗戦を喫した。勝てば2位・神戸との勝点差を『4』に広げられた中、終了間際に勝ち越し点を奪われるショッキングな敗戦となったが、心身のリカバリーはしっかりとできている。
4日後に臨んだAFCチャンピオンズリーグ2グループE第3節・シドニー(オーストラリア)戦では、グループ首位に立つ大きな勝利を奪取。その試合で先制点を奪う活躍を見せた東 俊希はとても良い機会になったと話している。
「リーグとは違う大会でもあったし、外国の選手と戦う機会はなかなかなくて、シドニーは思っている以上にフィジカルも強くてテクニックもあった。そういう相手にゴールを決めて試合に勝てたことと、シドニーの選手のフィジカルを体験できたことはすごく大きかった」 国際大会で勝利できた自信を胸に今節へ臨む広島は、ホームで相手に襲いかかる姿を見せていくに違いない。
対する京都は、前節・鳥栖戦を2-0で制してリーグ戦4試合ぶりの勝点3を手にしたあと、10月27日には天皇杯準決勝・神戸戦に臨んだ。1-2で敗れて決勝進出はならなかったものの、曺 貴裁監督は得たものが少なくなかったことを話している。
「これだけ決勝に行きたいと思って本気でこの試合に臨んで負けてしまったことの、すべてがネガティブではないと思います。これまでは、こういう舞台に立てなかった選手や、こういう舞台に立っても本当に勝とうという気持ちで臨めなかった選手が若干多いかなという気がしましたが、今日の選手たちはよくやったと思います」 ノエビアスタジアム神戸で敗れた悔しさもリーグ戦の残り5試合につながっていくはずだ。
試合の最大のポイントは、夏に加入してチームをランクアップさせた外国籍選手たちの活躍ぶりになるだろう。
広島のトルガイ アルスランはリーグ戦10試合で7得点を挙げる活躍を見せており、ゴンサロ パシエンシアは同4試合で2得点を奪っている。非凡な得点力などを見せてチームに勢いをもたらしている彼らは、プライベートでも仲が良く、お互いを信頼し合えているところも活躍できている理由だろう。
ゴンサロ パシエンシアは「トルガイはすごく良い友人ですし、彼はこれまでたくさんの経験をしてきていて、こういう時期には本当に強い。自分も彼と一緒にプレーしたいから、しっかり練習に取り組んでチャンスをつかみたい」と話している。
京都のストライカー・ラファエル エリアスもリーグ戦11試合で10得点と非凡な決定力を示している。
外国籍アタッカーたちがフィニッシュを放つ局面が勝敗を大きく左右することは間違いないが、ミヒャエル スキッベ監督のスタンスはいつもと変わらない。
「大事なのは自分たちのサッカーをやること。最終的に相手よりも1点多く取っていれば勝つことができる。魅力的で良いサッカーをやれば勝つ可能性はどんどん広がっていくので、そういうサッカーをやりたい」 広島と京都がぶつかる90分間は、とてもエキサイティングな時間になるに違いない。
[ 文:寺田 弘幸 ]
