ホームの京都は7試合を終えて勝点12で、現在3位。前節は長崎と対戦して2-1で勝利した。開始早々に先制を許すが、そこから試合を優位に進めると、クロスのこぼれ球に反応した奥川 雅也が今季初ゴールを決めて前半のうちに同点に追いつき、後半にはセットプレーの流れからエンリケ トレヴィザンが頭で押し込んで、アウェイで逆転勝利。連敗を『2』で止めた。
試合後、曺 貴裁監督は「相手コートでプレーするというプランどおりに試合を進められました。最初の失点は反省しなきゃいけませんが、粘り強く自分たちの形を失わないでつかんだ逆転勝ちです。チームとして、少し前に進めた試合になったかなと思います」と手ごたえを口にしている。
アウェイの名古屋も7試合を終えて勝点12で、現在4位。前節は広島と対戦して2-1で勝利した。開始早々にセットプレーの2次攻撃から、森島 司のクロスがファーサイドへ流れたところを山岸 祐也が右足ボレーで決めて先制する。後半の立ち上がりに一度は同点に追いつかれたが、再びセットプレーから、高嶺 朋樹のクロスを木村 勇大が左足で決めて、勝利をつかんだ。
試合後、ペトロヴィッチ監督は「勝点3を取るに値した」と評価した上で「フィジカル的なところや走りとか、まだチーム全体として上げていかないといけない。細かなところで落ち着いてはがせたのではないかとか、まだ改善できる点はあると思います」という指摘もしている。
昨季のリーグ戦における対戦成績は京都の1勝1分。5月の試合では京都の長沢 駿がシュート性のボールに頭で合わせて先制するも、終盤に長距離を駆け上がった稲垣 祥が押し込んで名古屋が引き分けに持ち込んだ。8月の対戦では名古屋が先制するも、ラファエル エリアスと福田 心之助のゴールにより京都が逆転勝利をつかんでいる。
京都はJ1に復帰した2022年以降、名古屋とのリーグ戦対戦成績は3勝4分1敗と好成績だが、曺 貴裁監督は「名古屋は新監督になり、スタイルも変わっているので、参考にはならない」と話す。今季から就任したペトロヴィッチ監督の下、攻撃的なスタイルへの改革を推し進めている名古屋は7試合で10得点と、WESTグループで最多タイのゴール数を記録している。一方で失点は『9』とグループワースト3位タイだが、指揮官の掲げるサッカーは着実に浸透している。
曺 貴裁監督が就任6年目を迎えた京都は、チームとしての成熟を感じさせる。また、2月度のWESTグループ月間MVPにマルコ トゥーリオが選出された。2月度は2ゴール1アシストという結果を残し、超絶技巧のテクニックから繰り出されるプレーの数々で観るものを魅了した。さらにWESTグループ月間ヤングプレーヤー賞に尹 星俊が選出。アカデミー出身のボランチは、キャプテン・福岡 慎平が長期離脱する中盤で、この春に高校卒業を迎えた18歳とは思えない高いクオリティーを発揮している。こうした個人表彰もチームの後押しにしたいところだ。
試合は14時キックオフ。先着19,000名(ビジター入場口を除く)には、サンガ応援Tシャツがプレゼントされる。天気予報は晴れで温暖な気候と、絶好のサッカー日和となりそうだ。混戦の上位争いに食らいつくために必要な勝利をつかむのは、果たしてどちらか。
[ 文:雨堤 俊祐 ]

