広島は代表マッチウィークだった先週の3月27日にWESTグループ地域リーグラウンド第5節・神戸戦に臨み、逆転負けを喫して3連敗となった。ここまで8試合を終えて勝点11にとどまっており、今季からバルトシュ ガウル監督を迎えて始動したチームにとって、4月は真価が問われる1カ月になる。
今節からはホーム4連戦が始まる。内容を改善させながら勝点を積み重ね、ゴールデンウィークの連戦に入っていきたい。ここ数試合はロングボールが多くなってチグハグな攻撃が続き、前線が孤立する時間も多くなってしまったため、バルトシュ ガウル監督はもう一度これまでやってきたサッカーをしていくことを選手たちに伝えて意思統一を図っている。
また、コンディションの問題で神戸戦を欠場することになったジャーメイン 良が今週から元気に練習に復帰し、「開幕して数試合でやれていたサッカーをもう1回やっていこうという話が監督からもあった。シャドーの選手が中間ポジションを取って、段差を作ってボールを引き出して、1トップやウイングバックが背後を取っていく。そういうシーンが開幕から多かったと思うし、もう1回そういうサッカーがやれればいいかなと思う」と話した。
ジャーメイン 良の復帰に加え、離脱していたトルガイ アルスランが神戸戦で戦列に戻ってきたことも明るい材料。そして、中島 洋太朗のコンディションも整ってきている。タレントがそろってきている中で、どんなサッカーを展開していくのかを楽しみにしたい。
一方の福岡は前節・G大阪戦で開幕戦以来となるPK戦勝利を収め、連敗(1つのPK戦負けを含む)を『6』で止めている。3月は第5節で名古屋に1-5で敗れて始まり、その後の第6節では長崎に0-1で敗れた。厳しい結果が続いたが、前々節・清水戦はPK戦で敗れたものの終盤にシャハブ ザヘディのゴールで追いつく粘りを見せ、前節は辻岡 佑真の2ゴールで二度追いついた末のPK勝ちだった。
G大阪戦後に塚原 真也監督は「われわれの組織的な守備がうまく機能すれば十分に戦えるということを表現できたと思います。それはいま在籍しているメンバーの最適解というか、プレスもラインを含めてですが、ピッチ上でも、われわれスタッフも含めて共通認識が出てきたのかなと思います」とチームが前進している手ごたえを口にしており、今節は自信を持ってエディオンピースウイング広島に乗り込んでくるに違いない。
桜が華やかに咲いている広島で、勝利の美酒に酔って4月をスタートさせるのはどちらか。両チームにとって重要な一戦になることは間違いない。
[ 文:寺田 弘幸 ]
