横浜FMは前節、ホームでFC東京と対戦。保持と非保持を使い分けながら主導権を握っていたが、前半終了間際の45分に諏訪間 幸成のロストからカウンターを受けて失点。後半は一転、流れを手放すと、左サイドを執拗に狙われて64分に追加点を奪われる。74分に加藤 蓮のミドルシュートで1点を返すも、その5分後にダメ押し点を奪われ、今季二度目の連敗となった。
3月のリーグ中断期間を機に保持の比率を高めることに取り組んでいる横浜FMにとって、FC東京戦の前半は失点するまで上々の出来だった。大島 秀夫監督はこう振り返る。
「狙いどおり、プランどおり、相手も想定どおり。チームの出来としては良い前半だった。試合の入りを含めて、ボールを動かしていく割合を上げていこうとする中、チャンスの作り方、相手陣地への入り方、トライするという点で相手の守備の出来はあったにせよ、やりたいことができていた。前回対戦より守備でアグレッシブに人を捕まえにいく形をとり、狙いどおりのボールの奪い方が多かった」 この川崎F戦もFC東京戦と同様、保持のトライを続け、非保持との使い分けの練度を高めていくことがテーマになる。もう1つのポイントは試合運び。試合の入りは当然だが、前節で失点を喫した前半の終わり、後半の入りや試合の終わらせ方にも注意したい。川崎Fとの前回対戦でも2分にネットを揺らされたが、VARによるオフサイド判定で救われた場面があった。今季先制された試合は7戦全敗なだけに、先制点を許さないことが肝要となる。
対する川崎Fは前節、ホームで鹿島と対戦。前半はスコアレスで終えるも、53分にPKで失点。反撃したいところだったが、64分に追加点を奪われて苦しくなると、その後もフィニッシュ精度を欠いて無得点で試合を終えた。
今季の川崎Fの課題の1つが決定力。鹿島戦もそれが浮き彫りになった中、長谷部 茂利監督は言う。
「決定力というのはすぐには上がらないし、点数を取るということは一番難しい。プレーそのものは良いプレーが多かったと思うが、点数を取る競技、点数を取られないようにする競技なので、そこがモロに足りなかった結果。『決定力の差がイコールで実力ではないか』と選手たちにも話した」 指揮官の弁の大事な要素はフィニッシュ精度だけでなく、「点数を取られないようにする競技」という点。前回対戦ではCBが粘れなかっただけに、松長根 悠仁と丸山 祐市のパフォーマンスも勝敗を左右する要素となるだろう。
[ 文:大林 洋平 ]

