柏は前節、水戸と対戦し、0-2の敗戦。序盤は優位に進めるも、33分に久保 藤次郎が一発退場となり、難しい展開になってしまった。ただ、11人での時間帯は決定的なシーンを作れていたため、そこで確実に仕留め切る質が求められる。
また、ケガで離脱していた原田 亘と小西 雄大が水戸戦で復帰したことは朗報。ともにチームの質を上げる働きができることは確かで、彼らが復調していけばチームの状態も上向いていくはずだ。
特に、ここまで出場停止や離脱によって本領を発揮できていない原田 亘の奮起に期待したい。馬場 晴也や山之内 佑成らが右CBで果敢にトライして貢献していたとはいえ、同ポジションで絶対的な存在感を放つ42番の離脱は痛手だった。原田 亘が入ることによって連係面も含めて質の向上が期待される。
今節で対峙するのが首位の鹿島であることを踏まえても、勝つためには攻守にわたってより精度を上げなければならない。久保 藤次郎が出場停止となる中で、リカルド ロドリゲス監督の選手起用にも注目が集まる。
対する鹿島は第9節の水戸との“茨城ダービー”でPK戦の末に敗れて連勝は一度ストップしたが、前々節から川崎F、浦和を破って連勝。2位と勝点6差で首位を走っている。
特筆すべきは、ここまで挙げた9勝のうち7試合でクリーンシートを達成していること。昨季のJ1最優秀選手賞を受賞したGK早川 友基を中心に堅固な守備を築いている。
そのディフェンス陣を束ねるのは植田 直通。高強度の守備もさることながら、ポゼッション時に攻撃のスタート地点となることもしばしば。特に2-0で勝利を収めた前回対戦ではセットプレーからゴールも決めた。今節も攻守での貢献に期待が寄せられる。また、リカルド ロドリゲス監督体制の柏に対して3戦連発中のレオ セアラも、“得意な獲物”を前に黙っていないだろう。
柏が思うような結果を残せていない中、リカルド ロドリゲス監督は、昨季のような強さを取り戻すためには「よりパーフェクトな試合をすること」が大事だと強調し、次のように続ける。
「去年は継続的に上位争いをしていた中で、攻守にわたって良い試合が続いたと思います。順位が上ではないからと言ってパフォーマンスが落ちてしまうようなチームであってはいけません。われわれは上位争いをしなければいけない責任とともに、どの順位にいても高いレベルのパフォーマンスを出さなければいけません」 連敗スタートとなった後半戦。上位進出のためにも、ここで鹿島に一泡吹かせて反撃の狼煙を上げたい。
[ 文:藤井 圭 ]
