水戸は24日に行われた前節・FC東京戦で2-5の完敗を喫した。序盤からなかなかハイプレスをハメることができず、守勢の展開に。16分にロングスローの流れからダニーロがゴールを決めて先制に成功するものの、その後も押し込まれる展開が続いた。
「自分たちの守備と向こうの攻撃のかみ合わせを考えたとき、相手のほうが優位性があった」と飯田 貴敬が振り返ったように、なかなか優位に立てない状況が続きながらも、水戸は戦術のベースであるハイプレスは継続。しかし、事態は好転せず、FC東京の猛攻をはね返すことができないまま、前半だけで3失点を喫してしまった。
後半に入っても流れを変えることができずに2点を追加され、終わってみれば今季ワーストの5失点。「理想を追い求めてしまった」と飯田 貴敬が反省したように、うまくいかなくても自分たちの戦いに固執して失点を重ねてしまった。もちろん、トライすることは大切だが、勝つためには状況に応じて、戦い方を修正していくことも必要。そうした柔軟性をチームとして身につけていくことも、今後の戦いでは求められる。
大敗を喫したとはいえ、前節ベンチ入り停止だった樹森 大介監督の代わりに指揮を執った林 雅人コーチは「良い材料もあった」と振り返った。その1つが高卒ルーキーの安藤 晃希のゴールだ。69分にピッチに送り込まれると、直後に訪れたファーストプレーでゴールを決めてみせた。元日本代表DF室屋 成からボールを奪い、デンマーク代表招集歴をもつDFアレクサンダー ショルツを抜き去り、カバーに入った室屋 成を振り切り、右足を振り抜いて、韓国代表GKキム スンギュからゴールを奪う鮮烈なデビューを飾った。新たな戦力の台頭はチームに勢いを与えることだろう。安藤 晃希のさらなる活躍に加え、そこに続く新たな戦力の台頭に期待がかかる。
町田は25日(現地時間)にサウジアラビアで開催されたAFCチャンピオンズリーグエリート決勝に出場。アル・アハリ・サウジ(サウジアラビア)と対戦し、延長戦にもつれ込む激戦となった中、延長前半にゴールを許してしまい、0-1の惜敗を喫することに。アジア王者の座を逃したとはいえ、初出場で決勝戦まで勝ち上がった戦いぶりは素晴らしかった。チームの進化を示した大会だったと言えるだろう。
その決勝戦から過密日程で挑む今節。タフな戦いを終えた直後とあってコンディション的に厳しい戦いになることが予想されるが、アジアの舞台で戦い抜いたたくましさと、アジア2位となったチームの意地を見せてくれるに違いない。どんなメンバーだろうと、強度高く、勝負強い町田らしいサッカーを繰り広げ、勝利を手にすることでリベンジへの第一歩にしたい一戦だ。
悔しさから立ち上がり、さらなる高みを目指そうとする両チームの強い意志がぶつかり合う激戦が予想される。果たして、勝点3をつかみ取るのはどちらのチームか。
[ 文:佐藤 拓也 ]