C大阪は前節・神戸戦では、前々節・広島戦から先発11人全員を変更。3戦連発中のチアゴ アンドラーデが欠場する中、今季初の3バックシステムを採用。開幕戦以来の先発となったGKキム ジンヒョンら出場機会に飢えたフレッシュな面々が並んだ。立ち上がりは連係面の不備を突かれ、自陣の左サイドを突破されると、3分、20分に決定機を作られたが、いずれもキム ジンヒョンが好セーブでゴールを守った。また、3バックの中央に入った吉野 恭平を中心に体を張って相手の攻撃をしのぐと、「試合の中でどんどん良くなっていくことは期待していた」と話すアーサー パパス監督のもくろみどおり、前半の終盤はC大阪もボールをつないで相手陣に入り、チャンスを創出。40分には上門 知樹に決定機も訪れた。
スコアレスで折り返した後半も立ち上がりは神戸の圧を受けたが、50分の武藤 嘉紀の決定機をキム ジンヒョンが防ぐなどして得点を許さない。そして62分、65分と櫻川 ソロモンが立て続けに好機を迎えるなど押し返す。試合が途切れる時間が少ない引き締まった好ゲームは互いの守護神の活躍もあり0-0で終了した。
PK戦に突入すると、神戸の3人目・永戸 勝也のキックをキム ジンヒョンがストップ。4-2でC大阪が制し、神戸相手にPK戦勝利でのシーズンダブルを達成した。チーム全員の力で首位を走る神戸から勝点2をもぎ取ったことは、残りのJ1百年構想リーグを戦う上でも大きな力になる。
ホームに戻って迎える今節は、広島戦の先発11人に戻る可能性が高い。神戸戦は現実的に守備から試合に入り、選手交代を機にギアを上げつつ勝ち筋を見いだしていく戦い方となったが、今節は開始からフルスロットルで相手陣に入り、最初のチャンスから仕留めていく気概で挑みたい。
一方、アウェイに乗り込む福岡は前節、広島に開始10分で2点を先行される苦しい立ち上がりとなったが、19分、相手のミスを逃さず碓井 聖生が1点を返す。後半は前からの守備の圧力を強めてボール保持の時間を増やすと、72分、見木 友哉の強烈なミドルシュートで同点に追いついた。その後は名古 新太郎が退場となるアクシデントもあったが、PK戦を4-3で制して勝利を収めた。
地域リーグラウンド後半戦は勝星を先行させている福岡としては、今節は完敗を喫した第2節の借りを返す舞台になる。そのためにも、まずは簡単な失点は避けたい。前回対戦時はプレスが掛からず自由にボールを運ばれ、裏のスペースも突かれてしまっただけに、相手のビルドアップに制限をかけるとともに、背後のケアも行っていきたい。
ハナサカの初陣となった第11節・京都戦に続きC大阪がホームで勝利を飾れるか、福岡が前半戦のリベンジを果たすか。互いの色がピッチで存分に発揮されることを期待したい。
[ 文:小田 尚史 ]


