約4カ月間の明治安田J1百年構想リーグも、地域リーグラウンドはいよいよ残り3節(一部チームを除く)。EASTグループ8位・横浜FMが日産スタジアムに首位・鹿島を迎える第15節は、鹿島のグループトップ通過が決まる可能性がある一戦となった。
前節終了時点で、鹿島は2位・FC東京と勝点5差、そして1試合消化が少ない3位・町田と勝点9差をつけている。今節で鹿島の首位が決定する条件は、鹿島が90分間、またはPK戦で勝利を収めた上で、FC東京と町田の結果次第となる。
その鹿島は前節、水戸との“茨城ダービー”で3-0の勝利。30分に相手に退場者が出たことで数的優位に立つと、58分にCKの流れから師岡 柊生がスコアを動かし、71分と79分にレオ セアラが連続得点を奪って試合を締めた。
3試合前の第13節・東京V戦の敗戦を引きずることなく、前々節は町田にPK戦勝ち、続く水戸戦は完勝と負のループに入らないあたりが王者の強さ。それでも、鬼木 達監督は勝って兜の緒を締める。
「最後の時間帯、相手にチャンスを与えた。そういう意味で言うと、『試合の締め方とか、もっと点を取りにいく姿勢を見せられたら良かったね』という話はした。次のアウェイゲームでは自分たちのアグレッシブさを見せ、しっかりと勝点3を取って帰ってきたい」 勝って反省できることも強者の証の1つ。グループ首位通過が決まるかどうかはFC東京と町田の結果も関わってくるだけに、まずは連勝を飾って、他会場の結果を待ちたい。
その士気の高い鹿島を受けて立つことになる横浜FMは再び低空飛行に入りつつある。前々節・水戸戦はPK戦負けを喫し、前節・町田戦は0-2で敗れて2連敗。ただ、その結果以上に内容に物足りなさが残る。町田戦では主力の大半を温存した相手のマンツーマン守備を攻略できなかった。特に後半は修正を施した相手のプレスに対応できなかった上、先制点を許したあともギアを上げなければいけない局面で盛り返せなかった。
町田戦後の会見で相手のマンツーマン守備を念頭に、「準備してきたものを出すために勇気を持ってプレーできる環境を作れなかった僕の責任」と自身のマネジメントを悔いた大島 秀夫監督が中3日でどう立て直すかがポイントの1つとなる。
今節はホームゲームではあるが、疲労がたまる連戦5戦目で、いくらかメンバーが変更となることが予想される。水戸戦から戦列に復帰し、今節先発候補の1人である宮市 亮は言う。
「昨季、鹿島のホームだったが、目の前でリーグ優勝を決められた。(リハビリ中だった)僕は現地にいなかったが、テレビで見ていて悔しい思いがあった。やっぱり目の前で首位通過を決められるのは悔しい。鹿島を叩けるように頑張りたい」 地域リーグラウンド終了後にWESTグループのチームとのプレーオフラウンドを残すため、この試合でJ1百年構想リーグの優勝が決まるわけではないが、鹿島の首位通過が決まれば、大なり小なりの歓喜が生まれるのは想像に難くない。“トリコロール”が意地を見せてホームでその光景を阻止できるのか。それが最大の焦点となる。
[ 文:大林 洋平 ]

