清水は勝点22を獲得し、明治安田J1WESTグループ4位に位置する。この連戦は連敗からのスタートだったが、前々節はアウェイで京都戦を2-1で下し、PK戦負けを含めた連敗を『3』で止めた。ホームに戻った前節・C大阪戦は先手を取られる苦しい展開だったが、終盤に獲得したPKをマテウス ブエノが決めて追いつくと、PK戦を5-3で制して2連勝を飾っている。
GK沖 悠哉は前節、ハーフタイム明けから急きょ出場してPK戦では相手のシュートを1本防ぐなど、勝点2獲得の立役者となった。今節は12試合ぶりの先発復帰が濃厚だ。ただ、「やることはあまり変わりませんし、自分の持っているパフォーマンスをしっかり出すことに集中しています」と冷静に語っており、自らの持てる力を最大限に発揮することのみにフォーカスしている。
一方の福岡は勝点20を積み上げ、現在は9位につける。スタートダッシュこそ失敗したが、塚原 真也監督の目指すサッカーが浸透してきた中盤戦以降は勝点獲得のペースを上げてきた。現在の福岡の印象について、清水を率いる吉田 孝行監督は次のように語る。
「守備が整理されてきていて、組織の面が崩れない。ロングスローなど、チームとしていろんな武器があると思うのですが、やるべきことが整理されてきています」 清水と福岡の前回対戦は3月18日にベスト電器スタジアムで行われた。59分、北爪 健吾の得点で清水が先制したものの、85分にシャハブ ザヘディが同点ゴール。90分を1-1で終えたあと、PK戦を5-4で制した清水が勝点2を積み上げた。
前回対戦時に今季初得点を挙げた北爪 健吾は、控え目に「相手にイヤな印象を与えることはできたかな」と前回対戦を振り返りつつも、「前回対戦時とは(福岡の)チーム状況がまったく異なると思います」と警戒の言葉を口にする。清水は連戦中、ここまで3試合をホームで戦っているが、いずれも90分間での勝利がない。最後の最後に、オレンジに染まったスタジアムで会心の出来を披露するため、清水の背番号5は次のように意気込んだ。
「この連戦ではなかなかホームで気持ちよく勝ち切れていない。サポーターの皆さんの気持ちも少しは理解しているつもりですし、次こそはしっかり勝点3を取れるように、そのために必要なプレーができればと思います」(北爪 健吾) 対する福岡も、最後に90分間での勝利をつかんだのは、4月22日に行われた第17節・G大阪戦までさかのぼる。7連戦の最後となるゲームで5試合ぶりの勝点3をもぎ取れるか。
勝利に飢えている気持ちは両チームに共通している。連戦を笑って終えるチームはどちらとなるか。
[ 文:榊原 拓海 ]

