ホームの京都は16試合を消化して勝点20で、現在9位。直近の試合はAFCチャンピオンズリーグエリートの影響で開催日程が変更されていた第12節・神戸戦で、0-1で敗れた。先週末の第16節・名古屋戦で大敗してから守備の立て直しには成功し、スコアレスで試合が進んで72分にゴールネットを揺らしたが、オフサイドの判定により取り消され、78分にCKの2次攻撃から決勝点を奪われた。これでPK戦負けを含めて4連敗となった。
試合後、曺 貴裁監督は「全体的に戦える姿勢はありました。後半に関してはこちらの狙いどおりの展開になったと思います。決してネガティブな内容ではなかったと思いますけれど、勝点3を取れなくてすごく残念です」と振り返っている。
アウェイの広島は16試合を消化して勝点24で、現在5位。前節はG大阪と対戦して1-0で勝利した。後半にディフェンスラインの背後へ出たボールを鈴木 章斗が相手選手と競り合いながらつつき、走り込んだ東 俊希が無人のゴールへ流し込んでリードする。守ってもピンチの場面ではGK大迫 敬介が好セーブを見せて、勝点3をつかんだ。
試合後、バルトシュ ガウル監督は「数週間、自分たちが注ぎ込んだパフォーマンスやエネルギーに対して思うような結果がついてこなくて、それに見合う結果がやっと今日ついてきました」と、連敗を『3』(うちPK戦での敗戦が2試合)で止めた勝利を喜んでいる。
両チームの前回対戦は2月の第4節、前半にCKから広島の荒木 隼人が先制点を決めるが、後半にラファエル エリアスの得点で京都が同点に追いつき、アディショナルタイムにエンリケ トレヴィザンが頭で決勝点を押し込んで逆転勝利している。
京都は5試合ぶりの勝利を目指す戦いとなる。今季は主力選手の移籍や負傷により台所事情が苦しい中、内容は悪くないものの結果がついてこないケースもあり、順位は下位に低迷している。前節で見せた守備の粘りを今節も継続し、プレスからの速攻へつなげたい。
試合2日前には、曺 貴裁監督がJ1百年構想リーグをもって退任することがクラブから発表された。2021年の就任初年度にJ1昇格を達成し、昨季はJ1で3位というクラブ史上最高順位も記録するなど、京都の歴史に名を刻む指揮官がチームを率いるのも、プレーオフラウンドを含めて残り4試合となった。情熱の指揮官は「自分の退任は決まりましたが、今まで以上に勝点3を皆さんに届けるべく、最後まで選手たちと一緒に戦います。残り4試合のうち3試合はホームゲームです。皆さん、サンガスタジアムでぜひ一緒に戦ってください」とメッセージを送っている。
広島は優勝の可能性が消滅したが、残り試合で1つでも上の順位を目指す戦いとなる。有利なのはコンディション面だ。水曜日に試合を行って中3日で6連戦の最後へ挑む京都に対して、広島は1週間の試合間隔がある。前回対戦でゴールを決めている荒木 隼人は負傷欠場中だが、中央に山﨑 大地が入る強固な3バックで相手攻撃陣を抑え込み、ホームで敗れた雪辱を果たしたい。
試合は15時キックオフ。アグレッシブなスタイルを掲げるチーム同士の、迫力ある闘いが期待される。
[ 文:雨堤 俊祐 ]

