5月30日にPEACE STADIUM Connected by SoftBankで行われた第1戦は長崎が1-0で勝利を収めた。開始から約30秒、左サイドを突破した笠柳 翼からのクロスをマテウス ジェズスが頭で合わせて長崎が先制に成功した。その後、水戸がボールを保持して攻め立て、9分には右サイドからのクロスを新井 瑞希が強烈なボレーシュートで狙ったものの、GK後藤 雅明の好セーブに阻まれ、13分には背後に飛び出した鳥海 芳樹のシュートのこぼれ球を新井 瑞希が押し込もうとするも、再び後藤 雅明に防がれ、ゴールを決め切ることができなかった。
後半に入っても、水戸が長崎ゴールに迫り、48分には左サイドに流れた仙波 大志からのクロスに多田 圭佑が頭で合わせるが、またしても後藤 雅明にセーブされてしまう。終盤、大森 渚生のクロスを途中出場のパトリッキが頭で合わせるチャンスを作ったが、これも後藤 雅明に止められた。最後まで攻め続けたものの、後藤 雅明が守るゴールをこじ開けることができないまま、試合は終了。長崎が先勝を収めた。
ただ、「プレーオフは2試合で1試合。まだ前半が終わっただけというイメージしかありません。いま、0-1なので、ホームで逆転すれば問題ない」と樹森 大介監督が前を向くように、ホームでの逆転勝利に向けてチームは1つになっている。第1戦でも失点場面以外は長崎に決定機を与えず、ボールを保持しながら多くの決定機を作ることができていた。「結果は出ていないですけど、シーズン終盤に向けて、戦術的な面でチームとしてやりたいことが浸透してきている」と新井 瑞希が力を込めるように、チームとしての進化を選手たちは実感している。だからこそ、あとはそれを結果につなげるのみ。積み上げてきた力を出し切って、勝利という結果をつかんで今大会を終えることで、2026/27シーズンに向けて大きな自信をつかみたい。そのために第2戦に挑む。
先勝した長崎はその勢いのまま、アウェイへ乗り込む。第1戦で勝利したアドバンテージを最大限に生かしたゲーム運びを見せたいところ。第1戦同様、水戸にボールを保持される展開が予想されるが、それでも守備の安定を保ちながら、前線の外国籍選手の力を生かした攻撃でチャンスを仕留め、勝利をつかみ取る。長崎らしい戦いで勝負を制して今大会を締めくくりたいところだろう。
勝負のカギは先制点。水戸が先制すれば試合は振り出しに戻り、長崎が先制すれば一気に勝利が近づくこととなる。1点のビハインドを負う水戸としては積極的に攻め込みたいところだが、失点を喫するわけにはいかないだけに、リスク管理も重要となる。そのバランスがポイントだ。
そうした心理や戦略が勝負を分ける一戦となりそうだ。1点差で始まる攻防。果たして勝負を制するのはどちらのチームか。
[ 文:佐藤 拓也 ]