第1戦を簡単に振り返ると、先制したのは清水。56分、小塚 和季が左足で鮮やかにネットを揺らす。なかなかフィニッシュにたどりつけなかった横浜FMだったが、72分、ジョルディ クルークスのクロスを谷村 海那が仕留め切り、ドロー決着となった。
横浜FM目線では、引き分けにこそ持ち込んだものの、シュートは90分間でわずか2本。その前の6-0で大勝した地域リーグラウンド最終節・東京V戦とのパフォーマンスの落差は大きかった。
「波のあるシーズンで判断が難しかった。ただ、勇気を持って前進し、ゲームを組み立てるところ。前線から強い強度でボールを奪ってゴールに迫るところ。その2点に関して、シーズン前に話していたところとギャップがあった」 3日、指揮官の解任理由について鈴木 健仁スポーティングダイレクターはこう語ったが、その言葉に当てはまる低調な内容だった。具体的にはオ セフンへのロングボールを警戒し、暑さの影響も重なって東京V戦で機能したマンツーマンの守備を封印。その上、ミドルブロックでボールを奪ったあとの攻撃へのトランジションが機能せず、ロングボール主体の単調な攻撃が目立った。
第2戦のポイントは第1戦の反省を踏まえ、どう攻撃を立て直すかというところだろう。「東京V戦は点が多く入ったが、ここ数試合はチームとして手ごたえがあった。継続性という意味では、内容的には継続できていた」(天野 純)と、第1戦を前に選手たちが手ごたえを感じていた戦い方に回帰するのか。最後の指揮となる大島 秀夫監督のジャッジに注目したい。
対する清水も、第1戦の内容は納得できたものではなかった。試合後、吉田 孝行監督はこう語った。
「今日のゲーム内容ならば1点では足らないし、2点、3点取らないといけなかった。今季を物語ったような試合でもあった。決定機を何本作ったかと言われると、シュート本数のわりに作れていない。そもそも自分のサッカーは、攻撃ではクロスからの得点が圧倒的に多く、守備ではクロスとセットプレーからの失点が少ない。それが持ち味だと思っているが、全然出せていない」 今季を通して、清水が課題として抱えるのが得点力。地域リーグラウンドは18試合で19得点。これはJ1の20クラブのうち、ワースト3位タイの少なさ。指揮官が指摘したクロスからのゴールを筆頭に、特に攻撃面で来季につながる締めくくりのゲームとしたい。
[ 文:大林 洋平 ]

