栃木は前節の長崎戦が、相手に新型コロナウイルス感染症の陽性者が多数発生したことから中止に。直近の試合は2週間前の前々節・秋田戦となる。4分に19試合ぶりにスタメンに起用された宮崎 鴻が先制ゴールを奪うと、その後、矢野 貴章、宮崎にゴールが生まれて前半だけで3得点を奪い、勝負を決めた。
矢野は「ボールを奪ってから全員が前に飛び出していこうとする勢いがあり、3得点が奪えたゲーム」と快勝した一戦を振り返る。2得点の宮崎は自身の状態について「いまは迷いなくプレーできているし、自分を信じて動き出せている」と手ごたえを話す。攻撃のみならず、守備面でも「ボールを奪いにいくべきか、構えるべきか、そのメリハリや統一感がすごくあったゲーム」(神戸 康輔)。秋田がやりたいことをやらせずに無失点に抑え、攻守ともに良い感触を得られた試合だった。
懸念されるのは、2週間ほど試合間隔が空いてしまったことだが、チームはこの点も十分に留意して臨む構えだ。「試合開始の笛から相手の矢印をへし折るくらいの気持ちでいかないといけないし、絶対に受けてはいけない試合。そういうゲームにしたい」(時崎 悠監督)。
今季の栃木は開始15分以内に先制できた試合が6試合あるが、そのうち5試合で勝点3を手にしており、この群馬戦も立ち上がりから勢いを持って相手を呑み込んでしまいたいところだ。
一方の群馬は前節、岡山と対戦。30分に自陣でのパスミスから失点を喫し、そのまま敗れた。前々節は仙台に1-0で勝利し、残留に向けて大きな希望の光を灯していたが、上位相手に連勝とはいかなかった。
ただ、群馬は高木 友也、長倉 幹樹、鈴木 国友、川本 梨誉らこの夏に獲得した新戦力が徐々に融合し始めており、勝利した仙台戦では高木のチャンスメークから長倉がゴールを決めるなど、チームに新たな力をもたらしているのは間違いない。残り9試合で新戦力たちがどこまでフィットできるかが、混沌とする残留争いを勝ち抜くカギを握りそうだ。
[ 文:鈴木 康浩 ]