栃木は21日に延期となっていた明治安田J2第33節・長崎戦をアウェイで戦い、37分に植田 啓太のゴールで先制したが、後半に追いつかれて1-1で引き分けた。ただ、残留を争う中で勝点を『41』に上積みする貴重な勝点1となった。その3日前に戦った第37節・大宮戦では、球際や攻守の切り替えで緩さが出てしまい、3失点を喫して惨敗していたが、中2日と時間がない中で迎えた長崎戦は西谷 優希や佐藤 祥ら、栃木の“強度”を象徴する選手たちを中心に全員が走り、戦い、栃木らしさを体現した。時崎 悠監督も「前節(・大宮戦)の敗戦を払しょくする、栃木はこうだよね、という試合ができたと思うので、残りの試合に自信を持って進んでいきたい」と一定の手ごたえをつかんだ様子だった。
今節は長崎戦から中3日で迎える。また5連戦の5戦目となり、タフな戦いが想定されるが、栃木としては引き続き、長崎戦のような栃木らしいアグレッシブで“強度”に満ちた戦いを表現し、6試合ぶりに勝利をつかみたいところだ。
一方の琉球は前節、ホームで山口と対戦し、0-1で敗戦した。一進一退の攻防を演じ、十分と言えるほどのチャンスを作れていたが、決め切れず。逆に74分にリスタートから失点して、敗戦した。攻撃の中心を担っていた阿部 拓馬が離脱している影響も大きく、直近5試合は無得点という苦しい状況に陥っている。ナチョ フェルナンデス監督も山口戦後に阿部が攻守で果たしていた貢献を口にしながら、「彼がいなくなっても残された選手たちで同じように戦わなければいけない」と前を向いた。
残りは5試合。勝点30の琉球と残留圏にいる20位・群馬との勝点差は『6』。残りの対戦カードは上位が多いだけに、今節は下位の栃木から是が非でも勝点3を奪い取る必要があり、J2への生き残りを懸けた正念場を迎える。
[ 文:鈴木 康浩 ]