ホームの藤枝は引き分けが2つ続いていたところから、前節・大宮戦は前半で3得点して3試合ぶりの勝利をつかみ、4戦負けなし。勝ち切れなかった第18節・群馬戦(0△0)と前々節・栃木戦(1△1)ではセットプレーから1得点しか奪えなかったが、大宮戦では「相手がどこにいるか認知しながらボールを運んで、しっかりシュートまでいけた」(須藤 大輔監督)と、思惑どおりの形で3点を取れたことは大きな収穫だった。その後、ミスから失点して相手に流れを渡し、後半は苦しい展開になってしまったことは反省点だが、攻撃で前へのベクトルが出て、相手に恐さを与えたことは今後につながる。
対する熊本は、第17節・水戸戦が3-0、第18節・山形戦が0-3、前々節・いわき戦が4-0と完勝と完敗を繰り返し、前節・清水戦はゲームをかなり支配しながらも、チャンスを決め切るところで差が出て、0-1の悔しい敗戦。エースの石川 大地がケガで長期離脱となった影響も大きいが、先制点を取れるか、取られるかで結果が大きく左右される状況になっている。
ただ、速いプレスでボールを奪う、奪ったボールを確実につなぐという点では、個々の能力が高い清水に対しても優位に立てており、須藤監督も「内容はすごく良い」と警戒心を強めている。
また須藤監督は、甲府での選手時代に大木 武監督の下でプレーして、サッカー観においてかなり影響を受けており、“師弟対決”という側面もある。2人とも自分たちの戦い方を決して変えない指揮官なので、本当に真っ向勝負で攻撃的スタイルをぶつけ合うことは確実だ。
同じ土俵の上で、どちらがボールの奪い合いで優位に立ち、どちらがボールを保持して相手をねじ伏せるか。自分たちのサッカーに強いプライドを持つチーム同士だけに、意地のぶつかり合いによる非常に熱い戦いを堪能できるはずだ。
[ 文:前島 芳雄 ]


