栃木は前節、アウェイで徳島に0-1で敗戦し、順位を19位に後退させた。失点はボランチを経由したつなぎのミスから喫したものだった。攻撃の幅を広げるべくチャレンジしたことが裏目に出た格好だが、町田相手に同じようなミスをすれば、確実にゴールまでもっていかれるだけに、改善と細心の注意が求められる。
チーム全体のプレッシングはどの試合でも機能している一方、ボールを奪ったあとの攻撃に精度をつけられず、攻撃をやり切れない状態が続いている。「ウチには攻撃に切り替わったときに前へ出ていける選手たちがそろっているが、後ろが上がってくる前にボールを失っている状況もあるので、改善しないといけない」とは時崎 悠監督。マイボール時の精度が上がれば、展開も変わるはずだが、町田に対して効果的な攻撃を展開することはできるだろうか。
また、この試合の大きなポイントになりそうなのが攻守のリスタートだ。
栃木は前々節・藤枝戦、天皇杯2回戦・秋田戦でCKから失点を喫しているが、リスタートで多彩なバリエーションを持つ町田にどう対抗するか。福島 隼斗も「絶対にやられたくないし、封じることができれば自信につながると思う」と警戒感を強めている。逆に自分たちのリスタートからはコンスタントに得点が奪えているだけに、堅い守備から一撃を仕留めたいところだ。
一方の町田は前節、ホームで長崎に4-1で勝利し、2連勝を飾った。首位を独走しており、チームとして力強さを維持している。長崎戦では前半戦をけん引してきたエリキとミッチェル デュークがそれぞれ2ゴールを挙げるなど、状態は万全という印象。ただ、ミッチェル デュークはオーストラリア代表に招集され、チームを一時離脱。平河 悠と藤尾 翔太もU-22日本代表の欧州遠征に帯同しており、栃木戦の出場が不透明な状況にある。
さらに、栃木とのリーグ戦通算対戦成績は1勝5分6敗と分が悪く、昨季はシーズンダブルを喫している。栃木のホームでは未勝利というデータもあるだけに、町田にとってデータ上は鬼門と言える。ただ、あくまで過去のデータであり、ここまでの流れやチーム状況、両チームの立ち位置からすれば、今節はマストで勝たなくてはいけない試合になる。しっかりと勝ち切って3連勝を飾り、気持ちよくシーズンを折り返したいところだ。
[ 文:鈴木 康浩 ]

