徳島は明治安田J2第10節・長崎戦で1-6の大敗を喫したことを機に守備の再構築に取りかかり、少しずつ安定感が生まれてきた先で攻撃が循環するようにもなってきた。前節・岡山戦は自分たちの思い描く攻撃ができたわけではないが、パワーのある岡山の攻撃をはじき返して勝利をもぎ取ったことは大きな自信になった。当初は暫定的に指揮を執っていた増田 功作監督が前節から正式に監督に就任し、“新体制”の初陣で勝利を挙げられたことも好材料と言えそうだ。
栃木は前節、藤枝と対戦。連戦で複数選手が出場停止ということもあり、前々節・清水戦から先発を6名変更して臨んだ。前線には矢野 貴章やイスマイラという分かりやすくインパクトのあるFWを据えたが、前節をどう捉えて今節以降を考えていくかに注目したい。いずれにせよ、一時はベンチ外の時期もあった矢野が戻ってきて、チームの軸に再び組み込みながら浮上のきっかけを手繰り寄せる狙いを持って進んでいくことになるだろう。
徳島は守備面での再構築が機能し始めており、栃木は中盤の底をアンカーからダブルボランチに変更して修正を試みている。しかしながら、14試合を終えたデータを参照すれば、両者ともに失点数は多いだけに、歯車のかみ合わせ次第でスコアが大きく動く試合になる可能性もある。
得点を挙げて浮上するのは徳島か、栃木か。
[ 文:柏原 敏 ]


