“みちのくダービー”の通算戦績はJ1、J2のリーグ戦で山形の8勝15分19敗。ユアテックスタジアム仙台で行われた前回対戦の明治安田J2第10節は、仙台が会心の勝利を挙げた。相良 竜之介が開始10分に挙げたゴールで仙台が先制。菅田 真啓の得点で前半のうちに2-0とリードし、山形に反撃の機会を与えずにそのままのスコアで終わらせた。
山形にとってはその雪辱を果たす一戦となるが、チーム状態としてはまだギアを上げ切れずにいる。前節は鹿児島に1-2の逆転負け。26分、小西 雄大のミドルシュートが決まって先制したものの、ほかにも多くの決定機を作りながら決め切れずにいると、80分以降に失点を重ねてしまっている。第18節・群馬戦、前々節・大分戦も多くのシュートチャンスを作りながら決め切れなかったことでスコアレスドローに終わり、勝ちを逃している。相手を見ながら主導権を持って攻撃の道筋を決めるなど、相手ゴールに迫る機会も多い。あとはそれをスコアに結びつけることができるかどうか。
仙台は前節、長崎戦と対戦し、1-1で迎えた90+3分に途中出場の松下 佳貴がゴールを決めた。これで今季わずか1敗の長崎からシーズンダブルを奪うかと思われたが、終了間際に追いつかれてドローで決着。その悔しさを今節にぶつけることになる。
仙台は昨季、山形にアウェイで1-4と大敗を喫した。今節で勝利し、負の記憶を払しょくした上で、いよいよ本格化する自動昇格争いに食らいつきたい。
[ 文:佐藤 円 ]
