勝点45で12位の徳島と、勝点46で11位の藤枝。両者の共通点は、シーズン序盤に苦戦を強いられたこと。徳島も藤枝も第12節終了時点では降格圏に低迷していたが、そこからはい上がって少しずつ順位を上げてきた。
徳島はホームゲームが残り2試合。その1つが今節になる。明治安田J2第29節・清水戦から3連敗を喫して苦しい時間を過ごしていたが、前節・熊本戦は負傷離脱から復帰したばかりの柳澤 亘が1-1で迎えた90分に決勝ゴールを挙げて、逆転勝利。息を吹き返した。また、柳澤以外にも負傷離脱していた選手が続々と復帰しており、熊本戦で先発起用された西野 太陽をはじめ、中断期間に杉森 考起やホセ アウレリオ スアレスなどが合流しており、選択肢は多い。この機運を生かせるかどうか。
藤枝は兎にも角にも前線が好調だ。特筆すべきは、15得点を挙げてJ2得点ランキング3位に名を連ねる矢村 健。難易度の高いアクロバティックなゴールを決めるなどノリに乗っている。また、昨季の頭から7月中旬まで期限付き移籍で徳島に在籍していた千葉 寛汰や、徳島がクラブ二度目のJ1昇格を成し遂げた際のメンバーである梶川 諒太も存在感を示している。
両者ともに1試合平均パス数がリーグ上位のボール保持型。ただ、狙いとしては違いもある。徳島はミドルゾーンでボールを保持しながら、走力を生かして積極的に背後のスペースを狙う場面も多い。藤枝はGKの北村 海 チディがフィールドプレーヤー並にパス数が多いことから分かるように、自陣の深い位置から優位性を探ろうとしている場面も多い。
勝利をつかむのは徳島か、藤枝か。好勝負の予感だ。
[ 文:柏原 敏 ]


