選手たちは最終節に向けて、「とにかく勝ちたい」と口をそろえる。J3降格という結果を受け止めつつ、チーム全体で共有しているのは、それでも応援してくれているファン・サポーターに勝利を届けたいという強い思い。矢野 貴章は「今季はあと1試合で終わるが、栃木SCも、選手たちのキャリアもこの先へと続いていく。しっかりとしたプレーを皆さんに見せることが大事だし、最後に勝つ姿を見せないといけない」と、チームの思いを代弁するように語った。
そういう思いもあってか、今週の練習の雰囲気は非常に締まっていた。横浜FC戦のような緊迫感のある戦いを見せた上で、白星でシーズンを締めくくることができるか。
一方の徳島は、前節・鹿児島戦で勝利を収め、今季初の4連勝を達成。順位も8位まで浮上させた。前節の内容を見ても、ボール保持時の中盤の流動性や距離感が非常によく、永木 亮太は「前半は比較的ボールはスムーズに動いていた。得点は良い時間帯に取れた」と手ごたえを感じている様子だった。決勝ゴールを決めたチームトップスコアラーの渡 大生はこれで今季の得点数を『9』とし、最終節では2ケタゴール達成の期待がかかる。
また徳島は8日、増田 功作監督が2025シーズンも引き続き指揮を執ることを発表しており、すでに来季を見据えた戦いに移行していると見られる。連勝を『5』に伸ばして今季を締めくくり、来季へとつなげたいところだろう。
徳島のボール保持に対して、栃木がアグレッシブなプレスで応戦する構図になると見られる。攻守における精度や強度で上回り、勝ちをつかむのはどちらか。
[ 文:鈴木 康浩 ]

