前節、アウェイで徳島と対戦した熊本は、前半こそ押し気味に進めたが得点を奪えず、後半は逆に守勢に回る展開となった。しかし、GK佐藤 優也の好守をはじめ、上村 周平のゴールライン上ギリギリでのクリアなど体を張った守備で得点を許さず。4失点で敗れた前々節・大宮戦から持ち直して、引き分けに持ち込んだ。この点に関しては大木 武監督も「前向きに捉えたい」と話している。
その一方、シュートはわずか5本にとどまり、2試合連続の無得点。開幕から2試合は、サイドからのクロスなどで複数得点を挙げることができていたが、昨季までと比べても自分たちでボールを保持する時間が減っている。フィニッシュに持ち込む形を増やすためにも攻撃のクオリティーを高めなくてはならない。
対する山形は、開幕から3連敗と苦しいスタートになったが、ホーム開幕戦となった前節・秋田戦で待望の今季初勝利をつかんだ。立ち上がり12分に土居 聖真が今季2点目となる先制点を挙げると、2分後にディサロ 燦シルヴァーノが今季初ゴールを決めて前半のうちにリードを広げる。その後秋田の反撃に遭ったものの、最終的には4-2で快勝を収めた。
渡邉 晋監督が「われわれの家はやはり特別な空間だということを証明してくれて、選手たちが躍動できた」と語っているとおり、15,000人以上の観客が作り出したホームの雰囲気にも背中を押され、多彩な得点の形を見せた内容も含めて、まず1つ勝ったことで自信も深まったはず。失点が続いていることは気になるが、ここで連勝を果たし、さらに勢いをつけたい。
勝点差1の状況で熊本が差を広げるか、山形が抜き去るか。ともに負けられない一戦だ。
[ 文:井芹 貴志 ]


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