ただ、千葉は過去にそういう試合を何度も落としてきた。何より外から結果を見れば順風満帆と思えるかもしれないが、チーム内は決してそうではない。
過去4試合、小林 慶行監督をはじめ選手たちが両手を上げて喜べる内容の試合はなかった。理想的な戦いができずとも結果を得ることに注力するのが今季の千葉であり、その点では狙いどおりに序盤を過ごせている。
ただ、プレシーズンの練習試合で1勝もできなかったことも相まって、チームに広がるのは危機感。
2試合連続アシスト中、前節・札幌戦では今季初ゴールもマークした田中 和樹は言う。
「自分たちが連勝しているとか、相手が勝てていないとか、今年は特にそういうことを意識している選手はいないと思っています。どんな相手だろうと目の前の1試合に懸ける。そういう気持ちが今年のチームにはあります」 何が起こるか分からない、どんな結果になっても不思議ではないのがサッカーであり、Jリーグ。ただ、上位が下位を相手に苦杯をなめる理由が油断や慢心だとすれば、いまの千葉はその点をクリアしていると言える。
ただ、愛媛も勝つために千葉にやってくる。J2では初となった前節の“伊予決戦”で逆転負けを喫したことは精神的にもダメージがあったはずだが、首位を相手にリバウンドメンタリティーを発揮できるか。
ボールを握りながら攻守でアグレッシブさを発揮する“ノンストップ・フットボール”を軸にしつつも、中盤の底で攻撃の舵をとる深澤 佑太は「どんな内容だとしても勝つことが大事」と結果を見据える。
開幕5連勝でスタートダッシュをさらに加速させるのか、今季初勝利で反撃の狼煙を上げるのか。互いにとって重要な一戦になる。
[ 文:菊地 正典 ]
