今季が始まりそろそろ2カ月が経過するが、いわきは初勝利が遠く、かなり厳しい状況に追い込まれている。しかし、前節・甲府戦は前半から主体的な試合を展開し、アタッキングサードに進入する場面を多く作った。後半に得点ができれば良かったが、57分に先制を許したことで全体的にトーンダウン。相手が鉄壁の守備網を形成してきたことでペナルティーエリアから遠ざかる場面も目立ち、完封負けに終わった。
ただ、4失点を喫した前々節・水戸戦から守備面は改善されている。ケガ人が相次ぐ中、大卒1年目で頭角を現す山内 琳太郎を中心とした守備が機能し、危険な場面は限定的。高いラインでリスク管理を徹底し、良い立ち位置でセカンドボールを拾えている。また、攻撃面では同じく大卒ルーキーの加藤 大晟が、山内 琳太郎と同様に前々節から先発に名を連ね始め、前線で起点になるプレーが増えてきた。ほかにも個で見れば明るい材料はあるため、チーム全員の意思を合わせ、皆が切望する今季初勝利をホームで収めて今後に勢いをつけたい。
対する山形は開幕3連敗から2連勝を挟み、現在は3試合連続ドロー。9日のJリーグYBCルヴァンカップ1stラウンド2回戦・京都戦を経て、今節は中2日でアウェイゲームに臨む。その京都戦は直近の明治安田J2第8節・磐田戦から野嶽 寛也を除く先発全員を入れ替え、磐田戦でスタメンだった大半の選手はベンチにも入らなかったため、リーグ戦に出場していたメンバーの疲労度はそこまで高くないだろう。
いわき戦に滅法強い高橋 潤哉をはじめ、後半途中から攻撃力をアップできる切り札を多くそろえている。優勝と昇格という目標のために、4試合ぶりの勝利を収めて上昇していきたい。
[ 文:柿崎 優成 ]
