約2週間前からJ2はシーズン後半戦に突入。2試合を終えて、徳島は1勝1分、藤枝は1分1敗という後半戦の滑り出し。
徳島は前節、水戸と対戦。首位相手に後半アディショナルタイムまではリードしていたが、最後の最後でほころびが生じて失点を喫し、引き分けで決着。精神的には“勝点2”を失ったという気持ちかもしれないが、着実に勝点を積み上げながら5位につけていることはポジティブに捉えられる。
個人に目を移すと、好調なのはルーカス バルセロス。ここまでチーム最多の7得点を挙げており、開幕直後と比較すると守備時のポジショニングや役割もスムーズになっている。そして、Jリーグ初挑戦ながら夏へ向かう日本の暑さに苦戦している様子は特にない。昨季まで、地理的に日本と近い韓国の舞台で戦っていたことも関係しているのかもしれない。
藤枝は第8節から第16節までの期間に1勝8敗という苦しい時期を過ごしたが、その後は結果を伴いながら少しずつ勝点を積み上げ始めている。今季4得点1アシストの浅倉 廉と、1得点1アシストの中川 風希の2シャドーにボールが収まると展開がグッと変わる。また興味深いのが、ビルドアップでさまざまな形を披露していること。最終ラインは3バックを採用しているが、3CBの両脇が攻撃参加して“+1”の厚みを作るような場面があったり、3CBの片側がSBのようなポジショニングで可変する場面があったり、GK北村 海 チディのボールを扱う技術の高さを生かす場面も含めて、多彩な手札を持っている。
ともに基本布陣は[3-4-2-1]。普通にかみ合えばミラーゲームになりやすい構図だが、そうならないように両者ともズレを作ろうと策を講じるのが得意。また、互いにスピード感のある展開も多く、エンターテインメント性のある好ゲームになりそうだ。
[ 文:柏原 敏 ]


