ホームの松本は前節、長野との“信州ダービー”で5-0の完勝を収めた。デュエルや切り替え、運動量などで相手を圧倒。カウンターとセットプレーで村越 凱光らが次々とゴールを陥れ、前半だけで4得点と早々に勝負の行方を決定づけた。
リーグ戦におけるアウェイでの長野戦では、2007年の北信越リーグ時代以来、実に19年ぶりの白星。鬼門攻略を果たしたが、選手たちは喜びを脇に置いて「まだまだ」と異口同音に課題を口にする。実際に石﨑 信弘監督も「後半は1得点だった。チャンスで確実に決め切る力と、相手の長いボールで押し込まれる形があったところはまだまだ課題としてやっていかなければ」とクギを刺すのを忘れない。
基盤とする守備は、ハイプレスとカバーリングを徹底する意識が浸透し始めており、2試合連続のクリーンシート。対する岐阜も6試合4失点と堅牢さが際立ち、EAST-Bグループ2位につけているのもうなずける。今節はセットプレーも含め、1点が重くのしかかる一戦になりそうだ。
岐阜は藤枝、磐田、札幌とJ2勢から90分での勝利を収めており、福島と対戦した前節はしたたかに逆転勝ち。途中出場した19歳のワッド モハメッドサディキがプロ初ゴールを決めてひっくり返した。このほか、1トップに入る川本 梨誉がチーム最多の4得点を挙げるなど、好調ぶりが光る。
かつて松本でコーチを務めていた石丸 清隆監督にとっては、岐阜の監督に就任したばかりだった昨年7月以来となる松本とのアウェイでの古巣戦。同じく松本に在籍していた外山 凌も、プラスαの思いを胸に臨んでくるだろう。
[ 文:大枝 令 ]
