ホームの横浜FCは、今季就任した須藤 大輔監督の下、「観客を魅了する“インプレッシブサッカー”」を掲げ、攻撃的なチーム作りを進めてきた。試行錯誤を繰り返しながらも、総得点数はEAST-Aグループ1位タイの『30』を記録し、取り組みの成果を数字につなげている。そのぶん、課題として挙げられるのが、同グループワースト3位タイの27失点を喫している守備面。ただ、指揮官が「守備の意識を強化する」ことを明言した中、前節・湘南戦では1-0の完封勝利を収め、手ごたえを得た。
ただ、前節はリードして迎えた後半、想定以上にゴール前に引く時間が長くなり、危機を回避するためのアバウトなロングボールも増え、昨季までの“堅守速攻”の色が垣間見えた。 “失点ゼロ”で抑えることへの執念を思い出した一方で、試合後の選手たちは「後半の戦い方を長い時間続けるのは厳しい」と口をそろえ、あらためてボールを保持し、能動的に動かして主導権を握るサッカーの意義を再認識する一戦となった。
栃木SCは「自分たちと似たようなスタイルを志向するチーム」(須藤 大輔監督)でありながら、守備へのアラートさも特長とする。横浜FCは前回、そうした“同じ土俵”の戦いで栃木SCに上回られ、0-4の大敗を喫した。今節は攻守ともにパワーアップした姿を見せ、リベンジを果たしたい。
その栃木SCは第10節・群馬戦で5-1の大勝を飾ったものの、以降の直近6試合では90分での勝利を挙げられておらず、9位に沈む。それでも、今季6ゴールを決めていたエース・西野 太陽ら主力選手のケガが相次ぐ中、湘南や山形、仙台、秋田とJ2勢に食らいついている。
中でも、開幕から途中出場が続いていた近藤 慶一がチャンスをつかみ、第12節・栃木C戦から5試合連続で先発起用されて2得点をマーク。チームのスタイルであるハイプレスのスイッチャーとしてハードワークに徹しながら、得点力も見せている。今節は7試合ぶりの勝点3をつかむための活躍を示せるか。
[ 文:青木 ひかる ]
