FC東京はルヴァンカップでこそ結果が出ていないが、チーム状態は良好だ。現在、リーグ戦では3連勝中。3月に戦った3試合すべてで勝点3を手に入れた。試合を重ねるごとに内容に改善や成長が見られる点が好循環を生んでいる。
また、2試合を終えて勝ちなしだからといって、ルヴァンカップで収穫がないのかと言われればそれは違う。前節・福岡戦と、前々節・磐田戦を経て、見えてきたものは確かにある。2023シーズンの加入が内定していて、今季はJFA・Jリーグ特別指定選手としてプレーする昌平高の新3年生・荒井 悠汰が堂々たるパフォーマンスを見せれば、磐田戦でエンリケ トレヴィザンが退場になったあと、投入されたのは2種登録の東 廉太。予想外のトップチームデビューとなったが、落ち着いたプレーを見せ勝点1の獲得に貢献した。さらにはGK波多野 豪や両SBをこなせる中村 帆高もアピールを続けており、ボランチの平川 怜は磐田戦での姿勢が認められ、リーグ前節・京都戦でメンバー入り。チームの底上げにつながっている。
その良い流れをより大きなものとしていくためには、この湘南戦でルヴァンカップ初勝利をつかみたい。今節はミッドウィーク開催ではなく週末にあるため、日本代表としてW杯アジア最終予選を戦っている長友 佑都と、U-21日本代表としてドバイカップに参加している松木 玖生を除いた全員がフレッシュな状態にある。多くの選手に出場機会を与えたいと話しているアルベル監督の方針を考えれば、福岡戦と磐田戦のメンバーにチャンスが回ってくるはず。ホームゲームで“サブ組”の奮起が問われる。
一方の湘南は、真逆の状態にある。リーグ戦は5試合を終え、2分3敗とまさかの勝ちなし。『5位以内』の目標に向けて、完全にスタートダッシュに失敗した格好だ。ところが、ルヴァンカップに目を移すと、グループで唯一の2連勝を達成。初戦で福岡を3-1で下すと、第2節では磐田に1-0で勝利し、首位に立っている。
これまでの2試合は“ルヴァン組”で戦ってきたが、その中からリーグ戦のピッチに立つ選手も出てきており、メンバー構成は読めない。こちらもGK谷 晃生が日本代表に選ばれ、田中 聡がU-21日本代表の活動に参加しているため不在であるが、グループステージでの3連勝を狙うと同時に、最下位に沈むリーグ戦での巻き返しにつながる内容が求められる。山口 智監督の手腕の見せどころだ。
[ 文:須賀 大輔 ]
