川崎Fはルヴァンカップ初戦で清水に2-3と敗れ、さらにリーグ戦で3試合未勝利。公式戦4試合で勝利がない状態が続いている。それでも、リーグ前節のC大阪戦では良い攻撃ができた時間も長く、守備でも今季初めての無失点と手ごたえも多い。
「失点がなかったし、相手陣に入ってサッカーができる時間が増えている。少しずつ段階を踏んでいるので、ポジティブに捉えていい。マイナスに捉えている選手はそんなにいない」 その試合で負傷から復帰した小林 悠も語っている。彼をはじめ、登里 享平が戦線に戻ってきた。チャナティップはタイ代表選出により不在となるが、車屋 紳太郎、レアンドロ ダミアンは部分合流しており、徐々にケガ人が戻ってきたことは朗報だ。AFC U20アジアカップウズベキスタン2023に参加していた永長 鷹虎、高井 幸大も合流し、チーム内競争力が高まってきた。
昨季から1分2敗と勝てていない湘南に対しては、「この前は勝ち切れなかった。大会は違うが、勝ちにいく姿勢を見せたい」と脇坂 泰斗。「それに、今季はまだホームで勝てていない。これが良いターニングポイントになればいいと思う。絶対に勝ちにいきたい」と気合いが入っていた。
山根 視来も「1試合も無駄にしたくない。今後につながる試合にしたい」と意気込んでいる。相手には元川崎Fの阿部 浩之がおり、登里は「イヤなところを突いてくる選手。無力化できるようにしたい」と話していた。
今季や昨季、川崎Fが苦しめられてきた湘南の前線からのプレッシャー、そして鋭いカウンターアタックに対処できるかどうかは注目点になるだろう。
その湘南は町野 修斗が日本代表、平岡 大陽がU-22日本代表、ソン ボムグンが韓国代表選出により不在。大橋 祐紀も負傷離脱となっているため、攻撃陣では山下 敬大、タリク、鈴木 章斗、そして阿部らの活躍が求められる。直近の公式戦4試合で2得点、無得点が2試合と攻撃陣が湿りがち。リーグ開幕戦で5得点を奪うことに貢献した2トップの町野と大橋が不在の期間で、新たな形を見つけ出したい。
また、最後尾の門番もいない中ではあるが、湘南は前節・浦和戦で無失点に抑えたGK富居 大樹らを中心に、アウェイでの勝点3獲得を目指すことになる。
ルヴァンカップの初戦で勝てなかった両チームの対戦であり、グループステージ突破のためにはともに勝利が欲しい一戦だ。湘南のプレッシャーに対して、「いかに相手(の守備)が届かない場所にいるか、相手を引き出すか。自分が入りながらやるのか、いろいろコントロールしながらできればいいと思う」(登里)というような川崎Fなりの観点から見ても面白いかもしれない。
[ 文:田中 直希 ]


