リーグ2連覇中の川崎Fに対し、湘南は昨季16位でギリギリのJ1残留を果たしているクラブ。戦力的にも差がある中、湘南が4-0で大勝を収めてみせた。
今節、湘南としては前回対戦の再現を、川崎Fとしてはリベンジを果たしたい試合になる。
ただ、前回大勝を収めたとはいえ、それはそれ。山口 智監督は「力のあるチームですし、相手はチャンピオンチーム。それに対して自分たちが通用するところを持ってぶつかっていきたい」と話す。
湘南はここ5試合白星がない。他クラブより2試合消化が少ないとはいえ、J1参入プレーオフ出場圏内の16位に位置し、残留争いの真っただ中にいる。先述した川崎F戦は決定機を何度もモノにし、ゴールを量産したが、6月に行われた明治安田J1第17節・FC東京戦を最後に複数得点がない。2週間ぶりのゲームとなる今節で王者からシーズンダブルを奪えるか。
久しぶりにリーグ戦を戦う湘南に対し、川崎Fは中2日とタイトな日程となる。水曜日に延期となっていた第20節の鳥栖戦を戦い、4-0と大勝を収めた。鬼木 達監督は「連戦の中でも、選手が立ち上がりから攻守にわたってアグレッシブに、強気に攻めてくれたことで良いゲーム展開にもってこられた」と試合を振り返る。
4連勝を収めて首位に立ち、良い流れで湘南戦へ臨むが、「試合数の違いで首位に立っているだけということなので、首位というふうには思っていない」と鬼木監督は冷静な様子。「試合数を気にしなくていいのなら、望んでいるところに立っているとは思う。それをプレッシャーに感じず、ここからは自分たち次第だと思って戦っていきたい」と一戦必勝を誓った。
湘南としては、逆転での3連覇へ向けて調子を上げている川崎Fにどう立ち向かうかが重要になる。気がかりなのは、アンカーを務めていた田中 聡がベルギーのKVコルトレイクへ期限付き移籍し、米本 拓司が累積警告によって出場停止であること。アンカーの中心選手を欠くことになるが、山口監督は「現実は変わらないので、選手がいなくなったからどうとは考えていない」と語る。「ポジションが違えど、共有してやるものはあります。チームとして戦うベースはできているので、あとはそこに誰を当てはめて、どういう戦いをするか。ネガティブな発想は持ってないです」(山口監督)。
中盤の舵を取るポジションに誰を起用し、どんなパフォーマンスを発揮するのかも注目ポイントになる。勝利が遠のいている現状を変え、勢いづくためにも、川崎Fは絶好の相手と言える。
[ 文:舞野 隼大 ]
